学資保険と貯金ってどっちが良いの?現役FPのシュミレーションと比較

学資保険VS貯金!学資保険は貯金代わりになる?!どっちが良いのか徹底比較

「学資保険と貯金はどっちがいいの?」

「学資保険は絶対に加入するべきなの?」

結論から言えば、大多数の方には学資保険をオススメします。

学資保険の魅力は、預貯金にはない高い貯蓄性・保障性・強制力があります。

実際に70%以上の方が学資保険に加入しているのです。

しかしながら学資保険には弱点があれば、預貯金にも良い点はあるのです。

今回は学資保険と預貯金の特徴を解説し、学資保険がオススメの理由を紹介します。

ぜひ参考にしてください。

70%以上の人が妊娠中から貯蓄を開始してる!

子供一人を大学卒業させるまでにかかる費用は、3,000万円近くになると言われています。

一見すると莫大な費用に思えますが、3,000万円の中には食費や衣料費などの生活費も含まれているのです。

生活費は毎月の収入でやりくりできますが、問題は教育費。

特に大学入学時には200~300万円の費用がかかり、毎年約100万円の授業料の支払を行うことになります。

そのため、高校卒業時までに200~400万円の教育費を貯蓄しておく必要があると言われています。

200~400万円だと、計画的に行えば貯めるのが難しい金額ではありません。

重要なのは、早めに教育費の貯蓄を開始すること。

博報堂が子育てをしている家族を対象に調査を実施しました。

調査の結果は以下の通り。

  • 71.8%が妊娠中から0歳の間に子育てを開始
  • 60.8%が教育費用の貯蓄に学資保険を活用
  • 学資保険の次に人気なのが銀行預金、郵便預金

7割以上の方が早めの段階から、教育資金の貯蓄を開始しています。

また注目したいのが、教育資金の貯蓄方法。

NISA積み立てや投資信託など数多くの貯蓄方法がある中で、最も人気が高かったのが学資保険、次いで預貯金でした。

どちらも株や投資と比較すると、リスクがかなり低いという共通点こそありますが、その他の違いはご存じでしょうか?

学資保険と預貯金は似ているようで、全然違うものです。
ここからは、それぞれの特徴を解説していきます。

学資保険とは?4つの特徴


学資保険とはその名の通り、子供の教育資金を貯めるための保険です。

被契約者は子供であり、保険料の支払いを行うのは両親(商品によっては祖父母が契約者になることも可能)。

学資保険では学資金や祝い金があり、商品にもよりますが基本的には大学入学の年に多額のお金を受け取ります。

多くの方が学資保険に加入していますが、みんなが加入しているから取り敢えず加入している方が多いのも事実。

ここからは、学資保険の特徴を解説します。

周りに流されて加入するのではなく、あなたに合っているかどうか判断して加入できるようになってください。

1.貯蓄性が高い

学資保険には、保障が手厚い保障型と貯蓄性の高い貯蓄型があります。

現在人気のタイプが貯蓄型です。

貯蓄型学資保険の特徴に、返戻率が100%を超えるというものがあります。

返戻率とは、保険料の総支払額に対して受け取る金額をパーセンテージにしたものです。

返戻率は保険料総受取金額÷総支払額×100で求めれます。

返戻率が100%を超えると、受取金額の方が高くなる「得」する状態となります。

現在最も返戻率の高いのがソニー生命の学資保険

払込保険料総額1,850,800円に対して受取金額総額は200万円。

つまり14万9,200円も得します。

この貯蓄性の高さが学資保険人気の秘密です。

しかし、2017年4月にマイナス金利の影響で、各保険会社が保険料の値上げを実施しました。

そのため多くの商品の返戻率が大幅に下がり、現在は105%あれば高い方です。

また貯蓄性が高い分、保障内容はシンプルです。

2.親の死亡保障がある


学資「保険」というだけあり、学資保険もまた他の保険と同様にリスクに対して保障しています。

そのリスクとは、契約者の死亡や高度障害状態になるリスク。

学資保険には保険料払込免除という保障があり、これは契約者が死亡もしくは所定の高度障害状態になったとき、その後の保険料の支払いが免除されつつ保障は満期まで続くというもの。

子供が0歳の時に契約者である父親が亡くなっても、子供は予定通り学資金を受け取れるのです。

親の支払い能力がなくなるリスクに対しての保障は、学資保険ならではのものです。

子供が産まれてから大学入学するまでの18年間、何が起きるのか分かりません。

もちろん何も起きない可能性の方が高いですが、実際に保険料払込免除のおかげで片親でも無事に大学入学できた方もいます。

保険とは万が一に備える保障のこと。

リスクに備えつつ、貯蓄できるのが学資保険ならではの強みです。

3.強制的に貯蓄できる(お金の自由性がない)


基本的に一度学資保険に加入すると、満期を迎えるまで解約するべきではありません。

途中解約もできますが、途中解約した際に戻ってくるお金はごくわずかで、大きく損してしまいます。

これは学資保険のメリットでもあり、デメリットでもあります。

メリットとして見るのならば、強制貯蓄力があるということ。

銀行の預貯金で学資金の貯金を試みた多くの方は失敗に終わっています。

その理由は、途中でお金を引き落としたり、貯金すること自体を止めてしまったから。

毎月1万円ほどの貯蓄でも、18年間続けるのは難しいです。

今は安定していても、これから収入が少なくなったり、家計が苦しくなったりする時があるかもしれません。

その時に学資金に手を付けてしまって、そのまま貯蓄の習慣が終わってしまったという人は多いです。

しかし、学資保険なら途中で貯蓄を止めることができなければ、所定の時期まで学資金を引き落とすことも不可能。

この強制貯蓄力のおかげで、意思の弱い方や貯金が苦手な方でも、計画的に学資金を貯められるのです。

デメリットとしてみるのならば、本当にお金が必要な時に引き落とせないということ。

失業してしまったり、病気で休職したりした時には、月1万円も大きな金額となります。

節約のために学資保険解約を考える方もいますが、それまで支払っていた金額のほとんどが戻ってこないので、大損するという結果になるのです。

どうしてもお金が必要な時に、学資金を先に受け取れないのはもちろん、なかなか途中解約できないのはデメリットとなるでしょう。

4.毎年最大4万円の節税ができる


学資保険は所得税控除の対象となります。

もしかしたら生命保険料控除という単語を聞いたことがあるかもしれません。

生命保険料控除とは、年末調整時の減税制度のことです。

生命保険料控除の対象となるのは、

  • 一般生命保険料
  • 介護医療保険料
  • 個人年金保険料

これら3種類で、学資保険は一般生命保険料に該当します。

各種類で最大4万円の節税、トータルで最大12万円の節税が可能です。

控除額は年収や保険料の払込額などによって異なります。

申請方法は会社員か自営業で異なりますが、共通するのが10月から年末ごろにかけて保険会社から送られてくる「生命保険料控除書」が必要ということ。

会社員の方は、生命保険料控除所を年末調整を行っている部署に提出するだけで、控除を受けられます。

個人事業主の方は少し複雑ですが、確定申告をするときに生命保険料控除書も提出します。

ここで注意点があります。

例えば学資保険と同じ「一般生命保険料」に分類される終身保険で4万円分の節税を受けたときは、学資保険で節税を受けることはできません。

節税のために学資保険に加入するのではなく、学資保険加入のおまけとして節税を受けるようにしましょう。

預貯金とは?3つの特徴


預貯金とは、預金と貯金の総称です。

金融商品の一種で、預けたお金に対して銀行や信用金庫などの金融機関が利息と元本の支払いを保障してくれます。

数ある金融商品の中でも、最も安全性があります。

非常に身近な商品なので、すでに預貯金をしている方は多いと思います。

しかしながら身近な商品であるがゆえに、詳しい特徴が知られていないのも事実。

ここからは預貯金3つの特徴について解説しましょう。

1.お金に流動性がある

預貯金には、流動性預金と定期預金の2種類があります。

流動性預金とは、預入期間に制限のない預金のことで、最も多くの人が使用している預金方法です。

流動性預金に対して、定期預金には預入期間に制限があります。

予め自身で設定した満期日まで基本的には引き出せませんが、流動性預金よりも金利は高いです。

預入期間に制限こそありますが、設定預入期間は1週間から10年間と幅広いでのは大きな魅力。

預貯金は学資保険とは違い自由にお金を引き落とせます。

貯金をしたい方は3か月や6か月単位で定期預金での貯金を繰り返せるので、急にお金が必要になっても自由に対応できるのです。

しかし、自由に引き落とせる分、18年間毎月コツコツと貯蓄を続けられるかどうかと言えば疑問が残ってしまいます。

2.経済状況次第では得になる


インフレとデフレという単語を聞いたことがあると思います。

インフレとは物の価値が上がり、お金の価値が下がること。

対してデフレとは、物の価値が下がり、お金の価値が上がることを示します。

例えば1,000円で10個のリンゴが買えたとしましょう。

インフレが起きるとリンゴの値段が高くなるということなので、1,000円で9個しか買えなくなります。

しかし、デフレが起きるとリンゴの値段が安くなるので、1,000円で11個買えるようになるのです。

預貯金はデフレに強い商品です。

デフレが起きても口座に貯めておいたお金の価値は変わらないので、結果的に得する状態になります。

しかし、インフレが起きた場合は、お金の価値は変わりませんが物の値段が上がるので、結果的に損する状態になるのです。

日本は過去デフレ状態でしたが、最近はインフレが進むと予測されています。

3.元本割れしない


預貯金は元本割れしないことを保障しています。

預けた分のお金は確実に受け取れるのです。

よく誤解されるのが定期預金の解約。

途中解約すると、預けたお金の多くが返ってこないと思われていますが、それは違います。

特殊な定期預金は別として、一般的な定期預金を途中解約しても元本は保証されるのです。

しかし、途中解約してしまうと、特別金利の適用が消滅するのはもちろん、普通預金よりも低い金利が適用される場合もあります。

長期間の契約にするほど金利は高くなりますが、経済状況が素早く変わることや途中解約するリスク等を考慮すると、3か月~1年の期間で定期預金をするのがオススメです。

学資保険と貯金の違いを4つの視点で比較

学資保険と預貯金の特徴が分かったところで、違いを比較してみましょう。

実際に比較すると、あなたに合った方が判明します。

今回は学資金貯蓄方法検討時には欠かすことのできない4つの視点から比較します。

ぜひ参考にしてください。

1.貯蓄性


学資保険と預貯金には貯蓄性があります。

しかし、貯蓄性の高さで言うと、学資保険の方が断然高いです。

現在、預貯金の利率は非常に低いです。

100万円預金しても、1年後に得られる利益はほんのわずかという状況。

しかし、先ほど見たソニー生命学資保険のシチュエーションのように、学資保険では20万円近く得することがあるのです。

定期預金の利率を高く見積もり、学資保険と同じ期間貯蓄を行ったとしても、返戻率は102~103%止まりです。

預貯金は確実に元本割れこそ起こしませんが、得られる利益はほんのわずか。

少しでも貯蓄性を重視したい方は、ソニー生命や明治安田生命の学資保険を選んだ方がいいでしょう。

注意したいのが、子供の医療保障など保障が充実した学資保険は、元本割れを起こすということ。

保障型の学資保険は金銭面で損をすることになります。

2.保障性

預貯金は保険商品ではないので、子供や契約者に対する保障は一切ありません。

それに対して学資保険には、保険料払込免除保障があります。

保障性では学資保険に軍配が上がります。

3.安全性


安全性は預貯金の方が優れているでしょう。

学資保険は途中解約すると確実に元本割れを起こしますが、預貯金はどんな状況になっても元本割れは起こしません。

確実に預けた分のお金は戻ってきます。

また生命保険会社と銀行が破綻する可能性も考えましょう。

破綻する可能性は低いですが、1997年~2008年の間に8社の生命保険会社、1997年~2003年の間に11社の銀行が破綻しています。

学資金は長期で貯める必要があり、10年、18年後に銀行や生命保険会社が破綻するリスクは少なからずあるのです。

万が一、破たんした場合、銀行や生命保険会社に預けたお金はどうなるのでしょうか?

銀行は万が一の時に備えてペイオフという制度に加入しています。

これは銀行が破綻した場合、預金者が預けたお金とその利息を1人当たり1,000万円まで保障するという制度。

つまり銀行が破綻しても、1,000万円までは返ってくるのです。

それに対して生命保険会社は、生命保険契約者保護機構に加入しています。

これは生命保険会社が破綻した場合、支払った分の90%は保障されるという制度です。

つまり、10%は失ってしまいます。

例えば180万円の貯金を行っていたとしましょう。

銀行が破綻した場合は180万円全てが戻ってきます。

しかし、生命保険会社が破綻した場合は、180万円の90%である162万円しか返ってこないのです。

18万円は損します。

安全性の高さで言えば、預貯金の方が良いです。

しかし、生命保険会社の選び方によっては、破綻のリスクを限りなく0に近づけられます。

各生命保険会社は第三者機関によって格付けされています。

その格付け評価が高いものほど、倒産のリスクが低い安全性の高い会社ということです。

学資保険を選ぶ際には、格付けもチェックしましょう。

4.インフレの強さ


学資保険と預貯金共にインフレには強くありません。

しかしどちらかと言うと、預貯金の方がインフレに対応しています。

学資保険は固定金利なので、契約時の金利が満期まで続きます。

学資金を受け取るときにデフレが進んでいると得ですが、インフレが進んでいた場合は教育費用不足に陥る可能性があります。
例えば大学入学に備えて200万円学資保険で貯めたとしましょう。

子供が大学入学の年にインフレが起きていれば、200万円が180万円の価値になっている可能性もあり、20万円の資金不足になります。

預貯金の場合はインフレに対応するかのように金利が上がります。

そのため、預貯金の場合は学資保険ほど損をする可能性は低いです。

結局のところ、学資保険と預貯金はどちらがいい?


結論を言えば、多くの方にオススメできるのは学資保険です。

安全性の面では預貯金の方が優れていますが、そもそも破綻リスクが起きるリスクは極めて低いです。

学資保険の魅力は、やはり誰でも計画的にある程度の学資金を貯蓄できること。
大多数の方は預貯金で必要な学資金を貯蓄できないでしょう。

また貯蓄性も魅力ですが、保険料払込免除があるのが大きな理由です。

貯蓄しながらも、契約者の万が一を保障しているのは学資保険のみ。

預貯金とは魅力の数が大きく異なります。

しかし、学資保険に加入しない方がいい方もいます。

それがすでに学資金の準備ができている方、もしくは外貨や株を保有している方。

学資保険の目的は学資金を準備することであり、すでに学資金があるのに加入する意味はありません。

加入することで、生命保険会社破綻のリスク、お金に流動性がなくなる、インフレが起きたときに対応できなくなる等のデメリットが生じます。

また株や投資などをしている方は、学資保険加入をじっくりと検討するといいでしょう。

投資はハイリスク・ハイリターンなので、学資金を投資で貯蓄しようとするのはオススメできません。

例えば必要な学資金の7割は学資保険や預貯金、3割は投資に充てるなどリスク分散を行うといいでしょう。

外貨建てや不動産などの資産運用している方も同じです。

インフレ対策をするのは大切ですが、インフレばかりに目が行って学資金を貯蓄できていなければ、元も子もありません。

学資金の貯蓄方法は一つに絞る必要はないのです。

学資保険と預貯金や学資保険と投資信託のように組み合わせて行うと、万が一のリスクにも備えられます。

どのような手段を選ぶにしても、強制的にまとまったお金を貯められる学資保険は選んでおきたいところです。

まとめ


今回は学資保険と預貯金を比較してみました。

基本的には学資保険を使用するのをオススメします。

しかしながら、学資保険だけではなく預貯金や信託投資なども活用することで、値上がりする授業料やインフレに対応できます。

オススメは必要となる学資金の7~8割は学資保険で貯蓄し、残りは他の手段を選ぶこと。

そうするとリスク分配もでき、最低限必要なお金の準備ができます。

学資金の貯蓄は確実にしておかなければいけないので、今からあなたに合った方法で始めましょう。

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