ソニー生命の学資保険とニッセイの学資保険を6つのポイントから比較とシュミレーション

学資保険の検討を始めてネットなどで検索すると、必ず上がってくるのが「ソニー生命」と「ニッセイ」の学資保険です。

どちらも高い返戻率(預けたお金がどれくらい増えて返ってくるかを示す割合)を誇り、人気は抜群。

双方ともおすすめの記事がたくさんあるため、どちらを選んで良いのか分かりません。

そこで今回はそんなソニー生命とニッセイの学資保険を、

・返戻率
・受取プラン
・被保険者(子ども)の加入可能年齢
・契約者(親など)の加入可能年齢
・保険料の払込期間
・払込免除特約

といった6つのポイントから徹底比較。シミュレーションを交え詳しくお伝えいたします。

ソニー生命とニッセイ、どちらの学資保険にしようか迷っている方はもちろん、学資保険の検討を始めたばかりの方にも役に立つ内容となっています。

ぜひ最後までお付き合いください。

ソニー生命とニッセイの学資保険6つの比較ポイント

1. ソニー生命とニッセイの学資保険の返戻率を比較する

返戻率とは「預けたお金がどれくらい増えて返ってくるか」を表した割合です。

将来受取る学資金総額÷払込んだ保険料総額×100

というように計算します。

例えば将来受取る学資金の総額が110万円、払込んだ保険料の総額が100万円だとすると、

1,100,000÷1,000,000×100=110%

返戻率は110%ということになります。

ソニー生命とニッセイの学資保険は高い返戻率を誇っている

以前は上記のような返戻率が110%を超える学資保険もありましたが、現在は存在しません。

原因は現在の超低金利政策です。

各保険会社は契約者から預かった保険料を運用して増やし、将来契約者に「学資金」として還元します。

この運用する時に、各保険会社は「我が社は将来これくらいまでお金を増やす自信がある」という見込みを決めています。これを「予定利率」といいます。

ただこの予定利率は、各保険会社が好き勝手に決めて良いものではありません。

監督省庁である金融庁がその目安となる「標準利率」というものを決め、各保険会社はそれを基準に自社の予定利率を決めるという仕組みになっています。

そしてこの標準利率が長引く超低金利政策の影響を受け、2013年4月に1.5%→1.0%、2017年4月に1.0%→0.25%と立て続けに引き下げられたのです。

各保険会社は金融庁に逆らうわけにはいきませんから、仕方なく予定利率を順次引き下げていきました。

結果として学資保険に代表される貯蓄性の高い保険商品の返戻率が大幅に下がってしまったのです。

したがって現在では、95万円の学資金を受取るのに100万円の保険料を払わなければならないという返戻率95%、支払ったお金が「減って」戻ってくるという学資保険も珍しくありません。

ソニー生命の学資保険の返戻率をシュミレーション


学資金を18歳~22歳の間に5回に分けて毎年受け取るⅢ型 受け取り総額300万円

契約者(親)30歳男性 被保険者(子供)0歳の場合  支払期間10年

月払保険料 ¥23,310
支払保険料総額 ¥2,797,200
受取金総額 ¥3,000,000
返戻率 106%

約280万円保険料を支払うと、将来300万円の学資金を受取ることができます。

またソニー生命の場合、受取る学資金の総額が多くても少なくても返戻率は変わりません。

下の表は受取金の総額を275万円にした場合です。

返戻率が変わらないため、各家庭の希望の金額設定にしやすくなっています。

月払保険料 ¥21,367
支払保険料総額 ¥2,564,040
受取金総額 ¥2,750,000
返戻率 106%

ソニー生命の学資保険の返戻率や評判についてはこちらの記事で詳しく解説をしています。

ニッセイ学資保険の返戻率をシュミレーション


契約者(親)男性30歳 被保険者(子供)0歳

基準保険金額100万円(受取総額300万円) こども祝金なし型 支払期間10年

月払保険料 ¥23,320
支払保険料総額 ¥2,798,400
受取金総額 ¥3,000,000
返戻率 106%

ただしニッセイの場合、受取総額が300万円を下回った場合、急に返戻率が下がる仕組みになっています。

下の表は受取金の総額を270万円にした場合です。

高い返戻率を実現するためには受取金総額が300万円以上の契約をしなければなりませんが、そこまでの金額が必要ない場合もあります。

その点でニッセイの学資保険のプランを立てる場合には注意が必要です。

月払保険料 ¥21,258
支払保険料総額 ¥2,550,960
受取金総額 ¥2,700,000
返戻率 105.80%

返戻率比較の結果


払込期間、受取金総額などの条件が同じであれば、返戻率はほとんど変わりません。

ただし受取金総額が300万円を下回るプランの場合、ニッセイの学資保険は返戻率が一気に下がるので注意が必要です。

2. ソニー生命とニッセイ学資保険の受取プランの柔軟性を比較

まずは、受取プランが豊富にあった方が良い理由から見ていきましょう。

教育資金が「いつ」必要になるかは子どもの進路によって異なります。

例えば小・中・高と公立校に通い、大学のみ私立大学に通うという一番多いタイプの場合、最もお金がかかるのは入学金などのある大学入学時ですから、この時期にまとめて学資金を受取りたいというニーズが生まれます。

一方小学校から大学まで付属校で進学していく場合、小学校から中学校、中学校から高校へ進学するたびに寄付金などで出費がかさみます。

この場合は、中学進学時、高校進学時、大学進学時、それぞれの時期に学資金のニーズがあります。

また地方から東京などの大学に進学する場合、一人暮らしを始めるため仕送り代わりに大学在学中に教育資金を受取ることができれば非常に助かります。

このような様々なニーズに応えるため、学資保険の受取プランは豊富にあって選択できることが望ましいのです。

ソニー生命学資保険の受取プラン


ソニー生命の学資保険では、Ⅰ~Ⅲの3つの受取プランを用意しています。

○Ⅰ型

・・・大学進学時だけではなく、中学・高校入学時の費用にも備えるプランです。

17歳または18歳満期で満期時に受け取れる金額が100万円だとすると、中学・高校進学時にはその30%にあたる額を受取ることができます。

年齢 12歳 15歳 17歳または18歳
学資金額 30万円 30万円 100万円

○Ⅱ型

・・・大学進学時に重点を置いたプランです。

17歳または18歳の満期時に受け取る金額が100万円の場合100万円全額を一度に受取ります。

   年齢 17歳または18歳
学資金額 100万円

○Ⅲ型

・・・大学生活にかかる費用をカバーするプランです。

22歳の満期時の満期金を40万円とすると、同額を毎年受け取ることができます。

年齢 18歳 19歳 20歳 21歳 22歳
学資金額 40万円 40万円 40万円 40万円 40万円

ニッセイ学資保険の受取プラン


ニッセイの学資保険の場合、「こども祝金なし型」と「こども祝金あり型」の2タイプを用意しています。

○こども祝金なし型

教育資金の約半分は、大学入学時と後の4年間で必要になると言われています。

その負担の大きな大学生活をカバーするのが「こども祝金なし型」です。

大学入学にあたる年齢から毎年1回、合計5回、学資年金を受取ることのできるプランです。

学資金の受取時期と金額(基準保険金額100万円の場合)

年齢 18歳 19歳 20歳 21歳 22歳
学資年金額 100万円 50万円 50万円 50万円 50万円

受取総額は300万円となります。

○こども祝金あり型

小・中・高で私立校へ入学した場合など、大学入学前にも大きな教育資金が必要な場合もあります。

そんなニーズに応えてくれるのが、ニッセイ学資保険の「こども祝金あり型」です。

大学入学にあたる年齢から毎年1回、合計5回受け取れる学資年金に加え、小・中・高の入学の時期にもこども祝金を受取ることができるプランです。

学資金の受取時期と金額(基準保険金額100万円の場合)

年齢 小学校入学 中学校入学 高校入学
こども祝金額 20万円 20万円 20万円
年齢 18歳 19歳 20歳 21歳 22歳
学資年金額 100万円 50万円 50万円 50万円 50万円

受取総額は360万円となります。

受取プランの柔軟性比較の結果


ニッセイの学資保険の子ども祝い金なし型、こども祝金あり型は、ソニー生命の学資保険ではそれぞれⅢ型、Ⅰ型にあたります。

この点で大学進学時に集中してお金を受取ることのできるⅡ型も用意されているソニー生命の方が、柔軟性があると言えます。

3. ソニー生命とニッセイの学資保険は子どもの年齢が何歳まで加入可能か

子どもの加入可能年齢が問題となる理由については以下の通りです。

○満期までの期間が短いと十分な運用ができない

学資保険の場合、ゴールである満期は子どもの年齢によって決まります。

通常は高校卒業後、大学や専門学校に進学する17,8歳です。

すると0歳で加入した契約者から預かる保険料は約18年間運用できますが、極端に言うと15歳で加入した契約者から預かった保険料は3年しか運用できません。

学資保険の目的は預けたお金を運用で増やし、満期で受取るということですから、目的が達成できなければ意味がありません。

したがって子どもの加入年齢に制限をかける必要があるのです。

○子ども(被保険者)の年齢が若い方が返戻率が高くなる

運用期間の長さは当然「お金がどれくらい増えて返ってくるか」に影響します。

10年しか運用できなかった契約者と18年運用することができた契約者では、当然後者の方がお金が増えて帰ってくる=返戻率が高くなります。

つまり17,8歳というゴールが決まっているのですから、契約するときの子どもの年齢が若い方が返戻率が高くなるというわけです。

○イベントの多い子育て、気がつくと学資保険には加入できない年齢に

子育てはとにかくイベントがたくさんあります。

幼稚園・保育園の入園式、自分の子どもの誕生日会、お友達の誕生日会、七五三、運動会、学芸会、遠足・・・。

気がつけば小学校入学です。

ゆっくり学資保険の検討をしている時間はありません。

あっという間に年齢のリミットが来てしまいます。

○特に出産直後は忙しい


本来0歳の時に学資保険に加入することが返戻率的にはベストなわけですが、出産直後というのは特に忙しいものです。

お宮参りにお食い初め、予防接種に健康診断・・・、ほぼ毎週何かしらのイベントや検診などがあると言っても過言ではありません。

そこでできれば赤ちゃんが生まれる前に学資保険に加入する「出生前契約」をおすすめします。

ソニー生命、ニッセイともに、出産予定日の140日前から学資保険に加入することができます。

この140日の間に契約者の誕生日がある場合、若干ですが保険料が安くなりますし(結果として返戻率が高くなる)、万が一流産、死産となってしまった場合も、払込んだ保険料は返金されます。

メリットはたくさんありますが、デメリットはありません。

ソニー生命学資保険の被保険者(子ども)年齢

ソニー生命の学資保険の場合、被保険者(子ども)の年齢制限は保険料の払込期間と契約者(親など)の年齢また満期に関係し、細かく分かれています。

今回は22歳満期(他に20歳満期、18歳満期、17歳満期があります)のⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型の契約者年齢を表にしてあります。

Ⅰ型 (22歳満期)

保険料払込期間 被保険者(子供)年齢 契約者年齢
17年 0歳 男性18~38歳
女性16~44歳
15年 0歳 男性18~43歳
女性16~52歳
10年 0歳 男性18~56歳
女性16~65歳
1歳 男性18~51歳
女性16~60歳

 Ⅱ型 (22歳満期)


保険料払込期間 被保険者(子供)年齢 契約者年齢
22年 0歳 男性18~40歳
女性16~49歳
18年 0歳 男性18~47歳
女性16~57歳
1歳 男性18~42歳
女性16~51歳
17年 0歳 男性18~49歳
女性16~59歳
1歳 男性18~45歳
女性16~54歳
2歳 男性18~35歳
女性16~41歳
15年 0歳 男性18~53歳
女性16~62歳
1歳 男性18~49歳
女性16~59歳
2歳 男性18~43歳
女性16~51歳
10年 0歳 男性18~62歳
女性16~70歳
1歳 男性18~61歳
女性16~69歳
2歳 男性18~57歳
女性16~66歳
3歳 男性18~49歳
女性16~59歳

Ⅲ型 (22歳満期)

保険料払込期間 被保険者(子供)年齢 契約者年齢
18年 0歳 男性18~49歳
女性16~58歳
1歳 男性18~44歳
女性16~53歳
2歳 男性18~36歳
女性16~42歳
17年 0歳 男性18~51歳
女性16~60歳
1歳 男性18~47歳
女性16~56歳
2歳 男性18~39歳
女性16~46歳
15年 0歳 男性18~54歳
女性16~63歳
1歳 男性18~51歳
女性16~60歳
2歳 男性18~45歳
女性16~55歳
10年 0歳 男性18~63歳
女性16~71歳
1歳 男性18~62歳
女性16~70歳
2歳 男性18~59歳
女性16~68歳
3歳 男性18~53歳
女性16~62歳

ニッセイ学資保険の被保険者(子ども)年齢


ニッセイ学資保険の場合、被保険者(子ども)の年齢制限には、保険料の払込期間と契約者(親など)の年齢が関係してきます。

こども祝金なし型 の年齢制限


保険料払込期間 被保険者(子供)年齢 契約者年齢
学資年金開始年齢まで
(17年又は18年)
0~2歳 男性18~45歳
女性16~45歳
3~6歳 男性18~4 0歳
女性16~40歳
10年 0~2歳 男性18~45歳
女性16~45歳
3~6歳 男性18~44歳
女性16~44歳
5年 0~2歳 男性18~67歳
女性16~67歳
3~6歳 男性18~60歳
女性16~60歳

こども祝金あり型 の年齢制限

 保険料払込期間 被保険者(子供)年齢 契約者年齢
学資年金開始年齢まで
(17年又は18年)
0~2歳 男性18~39歳
女性16~39歳

子ども(被保険者)の加入可能年齢比較の結果

ソニー生命が3歳までしか加入できないのに対し、ニッセイの場合、条件にもよりますが6歳まで加入可能です。

この点でニッセイの方が余裕があるということができます。

4. ソニー生命とニッセイの学資保険は親(契約者)の年齢が何歳まで加入可能か


親(契約者)の加入可能年齢が問題となる理由は以下の通りです。

○親(契約者)の年齢が若い方が返戻率が高くなる

学資保険には「払込免除特約」という特約が付いています。

これは保険料を支払う契約者に万が一のことがあった時、それ以降の保険料の払込みを免除するというものです。

もちろん満期になれば、満額の学資金が支払われます。

通常の保険は被保険者に万が一のことがあった場合に保険金が支払われますが、学資保険の場合、被保険者である子どもに万が一のことがあった場合、学資金を使うはずの子どもがいなくなってしまうわけですから保険金をもらってもあまり意味がありません。

そこで契約者に万が一のことがあった場合のために「保険」をかけておくわけです。

そうなると保険会社としては契約者にできるだけ長生きしてもらわなければなりません。

契約者が亡くなると、十分な保険料を受取らずに満額の学資金を支払わなければならないからです。

では20代の契約者と、60代の契約者ではどちらが亡くなる可能性が高いでしょうか?

当然後者の方が亡くなる可能性が高くなります。

つまり払込免除特約の対象となりやすくなります。

そのため契約者の年齢が高くなると保険料が上がり(=たくさんお金を払う必要がルので返戻率は下がる)、若くなると保険料が下がる(=返戻率は上がる)わけです。

ソニー生命とニッセイの学資保険は両親以外に祖父母も契約者になれる?

孫は子どもよりかわいいと言われます。

また子育てで経済的にも大変な子ども夫婦を助けてあげたいと考えるおじいちゃん、おばあちゃんもいらっしゃると思います。

もちろん祖父母であっても学資保険の契約者となることは可能です。

ただ両親が契約者となるのとは異なり、いくつか注意するポイントがあります。

○契約者年齢の上限にかかりやすい


当然ですが両親よりも祖父母の方が年齢が上です。

そのため契約者の年齢制限にかかり、契約できないことがあります。

また契約できる場合でも、保険料の払込期間が短くないといけなかったり、プランによって契約できないものがあったりします。

○親権者の同意が必要になる

学資保険の被保険者は子どもです。

そのため契約には親権者である両親の同意が必要となります。

「親には内緒で加入して、将来ビックリさせてやろう」ということはできません。

○健康状態の告知で加入できない場合がある

学資保険では通常医師の診査は必要ありません。

ただし現在の健康状態を保険会社に「告知」する必要はあります。

「5年以内に大きな病気や手術を受けたことはありますか?」などといった簡単な質問ですが、高齢者の場合この告知でひっかかって契約できない場合があります。

○契約形態によっては贈与税がかかることがある

・契約者=受取人の場合は一時所得

学資保険の満期金には税金がかかります。

ただし契約者と受取人の関係によってかかってくる税金の種類、また実際にかかってくる税金の額が変わってきます。

学資保険の最もポピュラーな契約形態は、契約者=親(父親)、受取人=親(父親)というものです(双方母親でも同じ)。

このように契約者と受取人が同じ場合、受取った満期金は「所得税(一時所得)」の対象となります。

所得税の税額計算は次の通りです。

満期金の額ーそれまでに支払った保険料総額ー特別控除額50万円=一時所得

一時所得×1/2=課税対象となる金額

となります。

例えば保険料を総額190万円支払い、200万円の満期金を受取ったとします。

この場合、

(2,000,000-1,900,000-500,000)×1/2=-200,000

となり、課税対象額がマイナスなので税金がかかりません。

つまり、余程の高額の学資保険に加入しない限り、一時所得であれば課税されることはありません。

契約者≠受取人の場合は贈与税

一方契約者が祖父母の場合、満期金の受取人は子どもの両親や子ども自身になることが多くなります。

このように契約者≠受取人となる場合、受取った満期金は贈与税の対象となります。

贈与税の場合、

満期金の額ー控除額110万円=課税対象となる金額

となるので、満期金が110万円以上の場合、税金がかかってきてしまいます。

契約者と受取人の関係と税金のまとめ

契約形態 契約者 被保険者 受取人 税金の種類
契約者≠受取人
(右は一例)
祖父 贈与税
契約者=受取人
(右は一例)
祖母 祖母 所得税
契約者≠被保険者≠受取人(右は一例) 祖父 孫の父親 贈与税

ソニー生命学資保険の契約者年齢


ソニー生命の学資保険の場合、契約者(親など)の年齢制限は保険料の払込期間と被保険者(子ども)の年齢また満期に関係し、細かく分かれています。

今回は22歳満期(他に20歳満期、18歳満期、17歳満期があります)のⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型の契約者年齢を表にしてあります。

Ⅰ型の保険料払込期間17年では、男性の契約者年齢が38歳までと、かなり厳しくなっているのが分かります。

一方Ⅲ型の保険料の払込期間10年では、女性の契約者年齢が71歳までとなっています。

Ⅰ型 (22歳満期)


保険料払込期間 被保険者(子供)年齢 契約者年齢
17年 0歳 男性18~38歳
女性16~44歳
15年 0歳 男性18~43歳
女性16~52歳
10年 0歳 男性18~56歳
女性16~65歳
1歳 男性18~51歳
女性16~60歳

 Ⅱ型 (22歳満期)

保険料払込期間 被保険者(子供)年齢 契約者年齢
22年 0歳 男性18~40歳
女性16~49歳
18年 0歳 男性18~47歳
女性16~57歳
1歳 男性18~42歳
女性16~51歳
17年 0歳 男性18~49歳
女性16~59歳
1歳 男性18~45歳
女性16~54歳
2歳 男性18~35歳
女性16~41歳
15年 0歳 男性18~53歳
女性16~62歳
1歳 男性18~49歳
女性16~59歳
2歳 男性18~43歳
女性16~51歳
10年 0歳 男性18~62歳
女性16~70歳
1歳 男性18~61歳
女性16~69歳
2歳 男性18~57歳
女性16~66歳
3歳 男性18~49歳
女性16~59歳

Ⅲ型 (22歳満期)


保険料払込期間 被保険者(子供)年齢 契約者年齢
18年 0歳 男性18~49歳
女性16~58歳
1歳 男性18~44歳
女性16~53歳
2歳 男性18~36歳
女性16~42歳
17年 0歳 男性18~51歳
女性16~60歳
1歳 男性18~47歳
女性16~56歳
2歳 男性18~39歳
女性16~46歳
15年 0歳 男性18~54歳
女性16~63歳
1歳 男性18~51歳
女性16~60歳
2歳 男性18~45歳
女性16~55歳
10年 0歳 男性18~63歳
女性16~71歳
1歳 男性18~62歳
女性16~70歳
2歳 男性18~59歳
女性16~68歳
3歳 男性18~53歳
女性16~62歳

ニッセイ学資保険の契約者年齢


ニッセイ学資保険の場合、契約者(親など)の年齢制限は保険料の払込期間と被保険者(子ども)の年齢に関係しています。

全体的に年齢制限が厳しく、特にこども祝金あり型では上限が39歳までと、晩婚が一般的となっている現在ではかなり厳しい制限となっています。

こども祝金なし型 の年齢制限

保険料払込期間 被保険者(子供)年齢 契約者年齢
学資年金開始年齢まで
(17年又は18年)
0~2歳 男性18~45歳
女性16~45歳
3~6歳 男性18~4 0歳
女性16~40歳
10年 0~2歳 男性18~45歳
女性16~45歳
3~6歳 男性18~44歳
女性16~44歳
5年 0~2歳 男性18~67歳
女性16~67歳
3~6歳 男性18~60歳
女性16~60歳

こども祝金あり型 の年齢制限


 保険料払込期間 被保険者(子供)年齢 契約者年齢
学資年金開始年齢まで
(17年又は18年)
0~2歳 男性18~39歳
女性16~39歳

ソニー生命とニッセイの学資保険の契約者の加入可能年齢比較の結果

ニッセイの学資保険の場合、祖父母が契約者になるためには実質上「こども祝金なし型・保険料払込期間5年」を選ぶしかありません。

この点ソニー生命の場合は、同内容のⅢ型で、保険料払込期間10年でも男性63歳、女性71歳まで加入することができます。

ニッセイのこども祝金あり型とソニー生命のⅠ型の比較では、ニッセイが男女ともに39歳までなのに対し、ソニー生命では条件によりますが男性56歳、女性65歳まで契約可能です。

契約者の加入可能年齢については、ソニー生命の方がかなり柔軟性があると言えます。

5.ソニー生命とニッセイの学資保険の 保険料の払込期間

払込期間が問題となる理由は以下の通りです。

○払込期間が短い方が返戻率が高くなる


保険会社は契約者が預かった保険料を運用で増やし、将来学資金として契約者に還元します。

では最初の数年間でまとめて保険料を受取った場合と、満期である子どもが17,8歳になるまで少しずつ保険料を受取った場合とでは、どちらがより大きく運用できるでしょうか?

もちろん早い時期に全額の保険料を受取り、その全額を運用に回した方が大きなリターンが得られます。

結果的に契約者に還元する金額が増える=返戻率が高くなるというわけです。

○ただし払込期間が短いと、月々の保険料は高くなる

ただ元金が同じ12回払いのローンと、60回払いのローンでは、12回払いのローンの方が月々の支払額がグンと高くなるのと同様に、保険料の払込期間が短いと月々の保険料の額は高くなります。

いくら返戻率が高くなるといっても、あまりに月々の額が大きくなっては家計に負担がかかってしまうため、各家庭の経済状況に合わせた払込期間を選ぶことが重要です。

そのためにも払込期間は様々な期間が選べることが望ましいのです。

ソニー生命学資保険の払込期間

ソニー生命の学資保険では、10年、15年、17年(早生まれや推薦入試・AO入試対応のため)、18年、22年といった5つの払込期間を用意しています。

では払込期間によって月々の保険料や返戻率がどれくらい変わってくるのかシミュレーションしてみましょう。

契約者(親)男性30歳 被保険者(子供)0歳 受取学資金総額300万円 Ⅲ型

払込期間 10年 18年
月払保険料 ¥23,310 ¥13,374
支払保険料総額 ¥2,797,200 ¥2,888,784
受取金総額 ¥3,000,000 ¥3,000,000
返戻率 106% 103.85%

払込期間を10年とすることで返戻率が3%以上高くなっています。

ニッセイ学資保険の払込期間


ニッセイの学資保険では、5年、10年、17年(早生まれや推薦入試・AO入試対応のため)、18年といった4つの払込期間を用意しています。

では払込期間によって月々の保険料や返戻率がどれくらい変わってくるのかシミュレーションしてみましょう。

契約者(親)男性30歳 被保険者(子供)0歳 基準保険金額100万円(受取総額300万円) こども祝金なし型

払込期間 5年 10年 18年
月払保険料 ¥46,060 ¥23,320 ¥13,350
支払保険料総額 ¥2,763,600 ¥2,798,400 ¥2,883,600
受取金総額 ¥3,000,000 ¥3,000,000 ¥3,000,000
返戻率 108.55% 106% 104.03%

18歳まで払込みをする場合の104.03%でも十分に高い返戻率ですが、5年の短期払いでは実に108.55%、金額にして約24万円増えて返ってくる計算になります。

ただその分月々の保険料が\46,060となっており、この負担をどう考えるかがポイントです。

ソニー生命とニッセイの学資保険の保険料払込期間比較の結果


払込期間の多さでは10年、15年、17年、18年、22年と5つの払込期間を用意するソニー生命がフレキシブルな対応と言えますが、ニッセイは5年という短期払いで返戻率を上げるというプランが利用できます。

ただその分月々の保険料も高額になるので、家計の状態をよく考え検討することが必要となります。

6.ソニー生命とニッセイの学資保険の払込免除特約について比較する

払込免除特約とは?

上でも説明したとおり、払込免除特約とは、契約者に万が一のことがあった場合、以後の保険料の支払いを免除するという特約です。

ただ保険会社によって、この「万が一」という状況に違いがあります。

ソニー生命学資保険の払込免除特約

ソニー生命では「契約者に万が一のことがあった場合」を、以下の3つの状態と想定しています。

1 保険期間中に契約者が死亡した時
2 保険期間中に所定の高度障害状態になった時
3 保険期間中に所定の不慮の事故により、事故日から180日以内に所定の身体障害の状態になった時

死亡した時だけではなく、高度の障害状態で働くことができず、収入を得ることがデイない場合も含まれているのです。

ニッセイ学資保険の払込免除特約

一方ニッセイの学資保険の場合、

「保険期間中に契約者が死亡した時 」

だけしか払込免除特約が適用されません。

ソニー生命とニッセイの学資保険の払込免除特約の比較の結果


死亡時しか払込免除特約が適用されないニッセイの学資保険は、この点では見劣りがするといわざるを得ません。

ソニー生命とニッセイの学資保険を比較まとめ

ニッセイの学資保険の場合、受取総額を300万円、保険料払込期間を5年に設定すると、返戻率が108.50%と非常に高くなります(子ども0歳、契約者・父親・30歳の場合)。

ただ受取総額が300万円も必要ない家庭も多いですし、またこの場合の月々の保険料が¥46,060と非常に高額になることを考えると、かなり限定された場合といえます。

一方ソニー生命の学資保険はどのような条件でも平均して返戻率が高く、他社と比べてもトップクラスです。

また契約者の加入可能年齢や受取プランの柔軟性など、家庭ごとに異なる事情にフレキシブルに対応できます。

最高の返戻率のニッセイか、高い返戻率とプランの柔軟性を合わせ持ったソニー生命か。

あくまでも大切なのは「あなたのご家庭の事情に合っているか」という点です。

また、学資保険はソニー生命やニッセイ以外からも多くの商品が発売されています。

色々な学資保険を知った上で各家庭にあった保険を選ぶのが良いかもしれませんね。

学資保険の返戻率とランキングについてはこちらの記事で詳しく解説をしています。

今回の記事が参考になれば幸いです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です