長引く超低金利政策のため、教育資金を貯蓄などではなく学資保険で準備しようという方が増えています。
そんな中でも高い返戻率(預けたお金がどれくらい増えて返ってくるかを示す利率)とフレキシブルなプランで人気なのがソニー生命の学資保険です。
ただネットで申込できる保険が増えている中、ソニー生命の学資保険は「ネット申込不可」のようなのです。
そこで今回の記事では、
・学資保険をネット申込したい理由
・ネットで申込できる学資保険はあるの?
・学資保険がネット申込できない理由
・ソニー生命のライフプランナーとは?
・ライフプランナーとの面談徹底活用法
などのテーマを詳しく解説していきます。
学資保険の契約を検討している方全員の参考となる内容です。
どうぞ最後までお付き合いください。
学資保険をネット申込したい理由

学資保険をネット申込したい理由、それは「子どもが生まれるととにかく忙しいから」です。子どもが生まれてきてからの生活は、巡るましく過ぎていきます。日常的に3時間ごとのミルク、おむつの交換、お風呂、寝ているとき以外は泣いたりわめいたり、とにかく目を離すことはできません。それに加え、健康診断に予防接種、お宮参りやお食い初めといったイベントもあります。
更におじいちゃん、おばあちゃんや友達の訪問も激増。とてもゆっくりと学資保険の検討をして、契約している暇などないのです。「ネットで申込できたら良いのに・・・」と思われるのも無理はありません。
実はネットだけで申込を完了できる学資保険はない
ではソニー生命以外の学資保険でネット申込できる商品はあるのでしょうか?主な学資保険について調べてみました。
生命保険各社の学資保険申込方法

ニッセイ学資保険
ホームページまたは電話で相談の申込
↓
担当者から電話で連絡がある
↓
担当者に希望を伝え、アドバイス、提案を受ける
↓
契約
アフラック 夢みる子どもの学資保険
ホームページで資料請求
↓
担当の募集代理店から連絡
↓
面談の上プランを設計・提案
↓
契約
明治安田生命 つみたて学資
ネットまたは電話で資料請求
↓
面談しながら希望を伝え、アドバイスや提案を受ける
↓
契約
フコク生命 みらいのつばさ
ホームページまたはコールセンターに連絡して資料請求
↓
地域の担当者から連絡がある
↓
担当者と打ち合わせをしながらプランを決定
↓
契約
かんぽ生命 学資保険 はじめのかんぽ
最寄りの郵便局またはコールセンターへ連絡
↓
郵便局での相談か、かんぽ生命の社員が自宅に訪問して面談、提案を受ける
↓
契約
以上の通り、主だった学資保険で「ネット申込」に対応している商品はありません。
全て「資料請求」→「担当者と面談」→「希望を伝えアドバイス・提案を受ける」→「契約」という流れで統一されています。
学資保険がネット申込できない理由
一般的な生命保険などではネット申込できる商品もあるのに、なぜ学資保険はネット申込ができないのでしょうか。
学資保険はサービス商品

学資保険のような貯蓄性のある保険の場合、契約者が期待するのは「高い返戻率」、つまり預けたお金がどれくらい増えて返ってくるかという点です。そこで各保険会社はその期待に応えるため、契約者から預かった保険料を上手に運用して増やし、将来学資金として還元します。
この運用するにあたって各保険会社は「自分たちは将来これくらいの利率までお金を増やす見込みです」という数値を決定しています。これを「予定利率」といいます。ただこの予定利率、各保険会社が好き勝手に決めて良いものではありません。
保険会社の監督官庁である金融庁がその指針となる「標準利率」というものを決め、各保険会社はそれを元に自分たちの運用実績、財務状況などを加味して予定利率を決定するのです。
当然この予定利率には金融庁のチェックが入ります。ところがこの標準利率、長引く超低金利政策の影響で、2013年4月に1.5%→1.0%、2017年4月に1.0%→0.25%とどんどん引き下げられているのです。
すると当然各保険会社も予定利率を引き下げざるを得ません。そうなると貯蓄性の高かった養老保険や終身保険は返戻率が大幅に下がったり、十分な運用ができないため「売り止め(販売中止)」になる商品が続出しました。ただそんな中でも学資保険は「サービス商品」として残されています。それは「子ども達の将来のための保険」という大義名分と、保険会社の戦略商品という位置付けから来るものです。
学資保険は「ドアノッカー」

皆さんは友人知人が保険の外交員になって「保険の話を聞いてくれないか」と言われたときどういった反応をするでしょうか。多くの方は「いや、もう保険は入っているんで必要ないよ。悪いね」といって体よく断る方が多いと思います。
保険は生活に必要なものでありながら、「無理矢理契約させられるのではないか」という先入観があり、ついつい及び腰になってしまうのです。
ただ学資保険だけは別です。保険というよりも「貯蓄」という意識が強いこと、そしてなによりも「子を想う親の気持ちは強い」という理由で、皆さん積極的に話を聞こうとします。そこで保険会社はこの学資保険を「ドアノッカー(家の扉を開けてもらうきっかけ)」として利用し、他の保険商品の話を聞いてもらうためのチャンスを作るのです。
ところがネット申込を可能にしてしまったらこの戦略が使えません。そのため学資保険でネット申込できる商品は存在しないのです。
ソニー生命の学資保険を契約するためには「ライフプランナー」との面談が必要
他の保険会社と同様に、ネットや電話でソニー生命の学資保険の資料請求をすると、担当のライフプランナーから連絡があり、面談することになります。この他の保険会社では聞かない「ライフプランナー」という名称。いったいどういう存在なのでしょうか。
ライフプランナーとは?

ライフプランナーとは簡単に言うと「保険の販売外交員」です。ただ一般的には女性が多い保険外交員の中で、ライフプランナーは「全員男性」です。これはソニー生命の前身ソニー・プルデンシャル生命の創業者、ソニーの創業者でもある盛田昭夫氏が、「これからの保険業は金融のプロフェッショナルとして、男性でも一生の仕事にできるようにしたい」という想いから決められました。
ちなみにこのライフプランナーという名称は登録商標となっており、ソニー生命とプルデンシャル生命の保険外交員しか名乗ることができません。
ファイナンシャルプランナーとの違い

ライフプランナーはほぼ全員2級FP技能士以上、またはAFP以上のファイナンシャルプランナー資格を持っています。では一般的なファイナンシャルプランナーとはどこが違うのでしょうか。
一般的なファイナンシャルプランナーの場合はクライアントから相談料を受取り、ライフプランの作成や家計のアドバイスなどを行います。一方ライフプランナーの場合は、保険会社に所属し、保険の販売をすることが本業ですから、ライフプランの作成や家計の相談などは無料で行ってもらえます。
もちろん保険の話はされますが、それはファイナンシャルプランナーでもあることで、ファイナンシャルプランナーを名乗りつつ、保険販売員の資格も持っており、保険を売りつけてくるファイナンシャルプランナーもいるので注意が必要です。
生命保険大学の全課程を修了している「保険販売のプロ」

保険の販売自体は「一般試験」という簡単な試験をパスすれば行うことができます。2~3日過去問を勉強すればOKな程度のものです。
しかしライフプランナーの場合、その上の「専門課程」、「応用課程」、「変額保険販売資格」を取り、さらに生命保険協会が主催する生命保険大学課程の
・ファイナンシャルプランニング
・個人保険商品研究
・資産運用設計(金融商品・不動産)
・生命保険と税
・相続、隣接業界の商品と社会保障
・企業保険商品研究
といった6つ科目試験をすべてパスすることが義務づけられています。
ファイナンシャルプランナーの資格を持った上、生命保険販売の最高峰の資格を持っているのがソニー生命のライフプランナーなのです。
「面談を活用しよう!」子どもが生まれた時はライフプランを見直す絶好の機会
ライフプランナーとの面談を、「忙しくて時間もないし、面倒くさい」と思われるかもしれませんが、ライフプランナーを「保険にとても詳しいファイナンシャルプランナー」と考えると、この面談を積極的に活用するメリットが見えてきます。
子どもが生まれるとお金の使い方が変わる

独身時代や夫婦2人だけだったときに比べ、子どもが生まれるとお金の使い方、家計の状況が一変します。それまでは自分たちのことだけを考えていれば良かった生活が、子どものこと、そして子どもの将来のことまで考えなければならなくなるからです。例えば子どもが生まれれば家が狭くなります。広い部屋に引っ越したり、マンションなどの購入を考えなければならないかもしれません。
そして学資保険などで教育資金の準備をすることも必要です。もちろん食費や洋服代など、生活費もグンとアップします。このように衣食住、全てにおいてお金がかかるようになるのです。
それまでの気楽なお金の使い方から、ライフプランをしっかりと設計した、「計画的なお金の使い方」にスイッチしなければなりません。そのためには無駄遣いをなくし、そのお金を必要なところに上手に振り分けるといった「ライフプランの再設計」という作業が必要となるのです。
子どもがいない間は生命保険は必要ない!

実は子どもが生まれるまでは生命保険に加入する必要はありません。生命保険というのは「自分が死んだことにより、経済的に困る人」のために加入するものです。独身時代に生命保険に入っていても、子どもが死んで保険金をもらい喜ぶ親はいません。また夫婦2人だけだった時も自分が死んでも配偶者は働けば生活はしていけます。
生命保険の必要性は薄いのです。しかし子どもが生まれるとそうはいきません。自分が亡くなった後子ども達が路頭に迷わないように、きちんとお金を残してあげなくてはなりません。そのため「子どもが生まれたら生命保険の見直しをする必要がある」のです。
学資保険だけでは子どもは守れない

子どもの将来の教育資金のために加入する学資保険ですが、子どもが幼稚園に入園してから大学を卒業するまでにかかる教育費は全て公立で1,000万円、幼稚園と大学が私立の場合1,500万円程度かかると言われています。200万円や300万円程度の学資保険だけでは到底足りません。
もちろん子どもが大きくなるためには教育資金だけではなく、生活費、住居費も必要です。学資保険だけでは子どもの将来を守ることはできず、必ず生命保険の見直しをするか、ライフプランを見直して、きちんと貯蓄をするなどしていかなくてはなりません。
FPに無料で相談できる

このように子どもが生まれた時はそれまでのライフプランを見直す絶好の機会です。本来はファイナンシャルプランナーに依頼して新しいライフプランを作成してもらうべきなのですが、それには相談料がかかります。ところがソニー生命の学資保険の申込でライフプランナーに相談すれば、無料でFP相談を受けることができます。これを利用しない手はありません。
学資保険以外の保険に入る必要はない

ソニー生命のライフプランナーに相談するからといって、学資保険以外の生命保険や医療保険に加入する必要はありません。ただ現在加入している生命保険の解説を受けることはおすすめします。生命保険の加入は知人や友人の紹介で「よく分からないうちに加入してしまった」ケースも多く、自分自身では内容をほとんど理解していない場合があります。
また子どもが生まれる前に加入した金額では子どもの将来を守れない可能性もあります。まずは自分が今どんな保険に加入しているかを保険の専門家に解説してもらうだけでも、ライフプランナーに相談する価値はあります。
学資保険の申込+ファイナンシャルプランナーへの相談と考える

学資保険に加入するときの面談を、「保険の契約」だけと考えると、「面倒くさい」「時間がもったいない」と感じてしまいます。しかしファイナンシャルプランナーにお願いして、家計の見直しやライフプランの再設計をしてもらう機会だと考えれば、悪い話ではありません。
幸いソニー生命のライフプランナーは保険を含めた金融のプロフェッショナルです。無料で相談できるので、学資保険の契約だけではなく、積極的に活用してみてください。

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