お子様の教育資金の準備方法で根強い人気を誇っている学資保険。
なかでも、明治安田生命の「つみたて学資保険」は2016年10月の発売から1年間の契約数が57万件を突破する人気商品になっています。
この記事では、明治安田生命の「つみたて学資保険」の特徴やシミュレーションを徹底解説します。
学資保険を検討されている方は、ぜひ明治安田生命の「つみたて学資保険」も検討してくださいね♪
明治安田生命の資料請求が欲しい方は、東証一部上場企業アドバンスクリエイトが運営する保険市場が便利で安心です。

明治安田生命ってどんな保険会社?
明治安田生命は平成16年に明治生命と安田生命が合併して発足しました。
明治生命は明治14年に開業、安田生命の前身である共済五百名社は明治13年に創立。
歴史のある保険会社同士が合併したことがわかります。
本社所在地は千代田区丸の内で、従業員数42,542人。
全国に89の支社とマーケット開発部、995の営業部・営業所等を擁する大手生命保険会社です。

明治安田生命「つみたて学資保険」をFPが解説
色々な生命保険会社が学資保険を販売していますが、明治安田生命の「つみたて学資保険」はシンプルな内容になっています。
つみたて学資保険のイメージ図

イメージ図から分かる通り、お祝い金の受け取りに向けてコツコツ積み立てていく商品です。
保険料を払い込む期間は、10年か15年から選ぶことが可能です。
お祝い金は18歳から4回に分けて、積み立てたお金を受け取る形です。
払った保険料の合計に対して、受け取れるお祝い金の合計の割合(返戻率)は100%を上回るので、教育資金の積立にぴったりです。

明治安田生命「つみたて学資保険」12のポイント

ここからは、明治安田生命学資保険の詳細をひとつずつ確認していきます。
一通り確認することで、「つみたて学資保険」の全体像をつかむことができます。
1.契約者年齢
明治安田生命の学資保険は男女ともに18歳~45歳(契約時のお子様の年齢が2歳~6歳の場合は40歳まで)の方が契約者になれます。
学資保険に契約できる年齢の範囲は、保険会社や商品によってそれぞれ異なります。
明治安田生命の「つみたて学資保険」は、契約者年齢の幅は比較的狭いと言えます。
2.被保険者年齢
明治安田生命の学資保険では6歳までの子供が契約可能です。
こちらも保険会社や商品によって様々ですが、中には2歳までという学資保険もあります。
出生時にタイミングを逃してしまった方でも加入できる点がおすすめです。
3.保険料払込期間
保険料払込期間は以下の2通りから選ぶことができます。
- 10年間
- 15年間
お子様の年齢が2歳以上の場合、15年しか選べないので注意が必要です。
後ほどお伝えしますが、学資保険の返戻率は払込期間が短い方がよくなります。
返戻率を重視する方には10年間の方がよいでしょう。
4.出生前加入
妊娠中に学資保険への加入を検討する方も多いですよね。
出生前加入は、出産予定日の140日前から学資保険に加入できる制度を指します。
明治安田生命の「つみたて学資保険」も出生前加入が可能な学資保険になっています。
出生前加入を利用した場合、赤ちゃんが生まれて出生届を出してから、生命保険会社に届け出が必要です。
万一赤ちゃんが生まれなかった場合は契約が無効になり、払った保険料は全額返還されます。
5.死亡保障
死亡保障と聞くと契約者(=親)が亡くなった際の保障をイメージしがちですが、ここでは被保険者(=お子様)の死亡保障を指します。
死亡保障の金額は、保険料を払い込んでいる途中か、保険料を払い込んだ後かで計算方法が異なります。
6.育英年金
契約中に契約者が死亡した場合、毎年一定金額が満期まで支払われる保障がついた学資保険があります。
明治安田生命のつみたて学資保険には、育英年金の設定がありません。
もし、育英年金のような保障がついた学資保険を希望される場合、他社を検討した方がよいでしょう。
7.保険料払込免除

保険料を支払っている間に、契約者が死亡した場合、障害状態に該当した場合、以後の保険料の払込が免除になる制度です。
学資保険で教育資金の準備をするにあたり、毎月保険料を支払うことは大前提になります。
しかし、契約者が死亡した場合や障害状態になった場合、保険料の支払いはもちろん、教育資金の準備も困難になるのが予想されます。
保険料払込免除があることで、契約者に万一のことがあったときや障害状態に該当したときは以後の保険料の払込が不要になります。
保険料の払込が免除になったあとも、教育資金と満期保険金は全額受け取ることができます。
学資保険はただの貯金ではなく、保険機能も備えているので、長期スパンの積立にぴったりです。
※障害状態は保険会社の定める「身体障害表」に基づいて判断されます。
「身体障害表」の等級は、身体障害者福祉法で定められている身体障害の等級や、公的年金制度から支給される障害年金の等級などとは異なるため、注意が必要です。
8.医療保障
明治安田生命の「つみたて学資保険」には、医療保障が付帯されていません。
また、追加でつけることもできないので、お子様の医療保障も検討する方は注意しましょう。
もし、医療保障が必要なら「つみたて学資保険」とは別で医療保険を契約するか、他社の医療保障も付帯された学資保険にするかを検討してください。

9.指定代理請求特約
現在販売されている保険に標準で付帯されているのが、指定代理請求特約です。
学資保険を使って保険料の積立を続けると、教育資金と満期保険金を受け取るタイミングがやってきます。
しかし、お祝い金を受け取るための手続きは、契約者以外できません。
契約期間中に契約者が何らかが原因で手続きができない状態になった場合、代理で請求できる人を契約手続きの際に決めておきます。
そうすることで、契約者に何かあったときでも、代理の人が手続きできるようになります。

10.承継保険契約者
学資保険契約中に契約者が死亡した場合、基本的に契約は他の親族に引き継がれます。
引き継ぐ人を「承継保険契約者」と呼び、指定代理請求人とともに契約手続きの際に決めておきます。
承継保険契約者はお子様本人、お子様の両親、お子様の3親等内の親族から設定可能です。

11.満期保険金の据え置き
保険期間満了時にお子様が生存しているともらえるのが、満期保険金です。
そのまま受け取ることもできますし、明治安田生命の「つみたて学資保険」は保険会社に据え置くこともできます。
期間は5年以下と決められていますが、保険会社所定の利率が適用されるため、満期時に銀行に預けるのと比較してみるのもいいかもしれません。
12.すこやかキッズライン24
明治安田生命の「つみたて学資保険」には、24時間妊娠や育児についての相談ができる「すこやかキッズライン24」が付帯されています。
ALSOKあんしんケアサポート株式会社が運営しているサービスで、看護師や保健師などの専門家に無料で電話相談できます。
24時間対応なので、こども突然の病気やケガを相談することもできて便利です。
明治安田生命の「つみたて学資保険」の契約者は無料で使えるサービスなので嬉しいですね。

明治安田生命の「つみたて学資保険」をFPが図解・表で解説

ここまでの内容を簡単に分かるように表でまとめました。
育英年金がない点や、医療保障の準備ができない点が不安な方もいるかもしれません。
「学資保険には積立機能以外なくていい!」という方には、十分な内容と言えるでしょう。
すこやかキッズライン24も特徴的なサービスです。

明治安田生命の学資保険のお祝い金受け取りタイミング
学資保険の落とし穴として挙げられるのが、お祝い金を受け取れるタイミングです。
それぞれの商品で支払う時期が決められているのですが、大学入学に間に合わない場合も多々あるのが現状です。
しかし、明治安田生命の「つみたて学資保険」は、お子様の誕生日で2パターンに分かれています。
お金が必要な時期にぴったりのタイミングでお祝い金を受け取ることができます。
詳しく確認していきましょう!
お子様の誕生日が4月2日~10月1日の場合
お子様が満18歳、満19歳、満20歳に達した日、以後最初に到来する10月1日がお祝い金の受け取り時期になります。
例えば、6月1日生まれの場合は満18歳になった年の10月1日が基準日になります。
最初のお祝い金の受け取り時期は、高校3年生の10月1日になるため、大学を推薦で受ける場合にもお祝い金を使うことができます。

お子様の誕生日が10月2日~4月1日の場合
お子様が満17歳、満18歳、満19歳に達した日、以後最初に到来する10月1日がお祝い金の受け取り時期になります。
例えば、11月1日生まれの場合は満17歳になった翌年の10月1日が基準日になります。
こちらも、最初のお祝い金受け取り時期は高校3年生の10月1日です。

要注意!学資保険のお祝い金の受け取りには手続きが必要
学資保険に加入するときによく確認するのが、お祝い金の受け取り時期です。
お祝い金の受け取りは時期になったら口座に振り込まれると思っていませんか?
じつは間違いなんです。
受け取り時期に案内が届くので、受け取りたいのであれば書類を記入して返送するなどの手続きが必要です。
何も手続きをしなかった場合、保険会社の所定の利率で据え置かれる形になります。
【明治安田生命の学資保険】FPが返戻率をシミュレーション!
学資保険を検討する際に重要なのが、返戻率ですよね。
明治安田生命の「つみたて学資保険」は、返戻率の高さがポイントのひとつです。
実際に返戻率がどのぐらいなのか、わかりやすくまとめました。
1.基準保険金額と高額割引制度
明治安田生命の「つみたて学資保険」は、基準保険金額をベースにして保険料が決まります。
基準保険金額とは、教育資金や満期保険金として受け取るお祝い金1回あたりの金額です。
お祝い金は教育資金が3回と、満期保険金1回の合計4回なので、受け取るお祝い金の合計は基準保険金額×4となります。
他にも明治安田生命の「つみたて学資保険」には高額割引制度があります。
基準保険金額75万円以上(お祝い金の合計300万円)のプランが対象です。
高額割引制度の対象になることで保険料が少し安くなり、返戻率が少しよくなります。
2.保険料払込期間と高額割引の有無で返戻率をシミュレーション
返戻率は一般的に、保険料の払込期間が短ければ短いほど良くなります。
明治安田生命の「つみたて学資保険」は、保険料の払込期間が10年と15年から選べます。
保険料払込期間がより短い10年の方が返戻率はよくなります。
3.保険料払込期間10年、契約者男性、被保険者0歳の場合
マイナス金利政策以後、学資保険の返戻率は下がり続けています。
なかには100%を下回る商品や、商品の販売を中止した保険会社もあります。
そんな中でも、明治安田生命のつみたて学資保険は返戻率が約105%と比較的高い水準になっています。

4.保険料払込期間15年、契約者男性、被保険者0歳の場合
払い込み期間が長くなるため、返戻率は少し落ちます。
それでも基準保険金額75万円のプランで104%程度あり、12万円ほど増えます。
一方で基準保険金額50万円のプランは返戻率が102%に下がってしまいます。
年齢によっては101%を切るので、他社と比較する方がよいと言えます。
学資保険ラボでは学資保険の返戻率とランキングをマンガで分かりやすく解説しています。
こちらも是非参考にしてくださいね。
明治安田生命の学資保険の返戻率をさらによくする方法
明治安田生命の「つみたて学資保険」は、全期前納払の取り扱いがあります。
全期前納払は一括払に似ていますが、違う払込方法です。
全期前納払とは?
保険料を全額保険契約に充てるのが一括払い、保険会社に預けて1年ずつ保険契約に充てるのが全期前納払です。
全期前納払の場合は、保険会社が毎年保険料を保険契約に充当していきます。
生命保険料控除は、本来と同じ年数使うことができ、途中で解約する場合には未経過分の保険料が戻ってきます。
全期前納払の返戻率
実際にどれぐらい返戻率が上がるのかが、一番気になるところですよね。
それぞれの保険料と返戻率を表にまとめました。
基準保険金額75万円のプランで返戻率は105%程度でしたが、全期前納払だと約109%になります。
金額がどのぐらい変わるかというと…
約85,000円の差になります。
金額で見ると違いがよくわかりますね。
明治安田生命「つみたて学資保険」3つのメリット

内容がシンプル
特約がなく、プラン数も少ないため非常にシンプルな学資保険と言えます。
色々な特約を選べる学資保険もありますが、特約にも保険料がかかるため返戻率が下がる要因になります。
保障よりも貯蓄性を重視される方は、明治安田生命の「つみたて学資保険」のように特約などが無い学資保険がおすすめです。

返戻率がよく、約109%のプランもある
明治安田生命の「つみたて学資保険」は返戻率がいい学資保険の一つです。
特に基準保険金額75万円を超えると返戻率がよくなり、全期前納払で更に返戻率が上がります。
教育資金を準備するなら効率よく準備したいと考える方に、非常におすすめの学資保険です。
契約者貸付制度を利用できる
学資保険の契約中にまとまったお金が必要になることもあり得ますよね。
そういった時に学資保険を解約すると、解約金はそれまで払い込んだ保険料よりも少なくなるので注意しなければなりません。
契約者貸付とは、解約金の90%まで(保険料払込済みの場合は80%)の範囲内で、貸付を受けられる制度です。
保険会社所定の利率が発生するため、利用する際は保険会社に確認しましょう。
契約はそのままで貯めたお金一時的に引き出せる手段があると、頭の片隅に置いておくといいかもしれません。
明治安田生命「つみたて学資保険」3つのデメリット

契約者の年齢が限られている
お子様の教育資金の準備をおじいちゃん、おばあちゃんもされるケースが増えています。
しかし、明治安田生命の「つみたて学資保険」は契約者の年齢は45歳までとなっています。
おじいちゃんおばあちゃんが契約者になれないこともあり得ます。

返戻率を上げると保険料が上がる
明治安田生命の「つみたて学資保険」は高額割引制度があります。
高額割引制度を使うことで保険料は安くなり返戻率も上がりますが、基準保険金額が上がるので保険料も上がってしまいます。
高額割引制度を利用するには、月の保険料を10,000円以下にすることは難しいことがほとんどです。
毎月の予算をオーバーする場合は他社を検討した方がよいかもしれません。
医療保障や育英年金がない
他社の学資保険では、積立をベースに医療保障や育英年金を付加できる商品もあります。
しかし、明治安田生命の「つみたて学資保険」は付加することができません。
契約者の保障やお子様の保障は他の保険でカバーする必要があるため、1件の契約でまとめたい方にはあまりおすすめできません。
明治安田生命の学資保険まとめ

明治安田生命の「つみたて学資保険」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
学資保険を検討するのに返戻率の高さを重視される方には、明治安田生命の「つみたて学資保険」がおすすめです。
どの学資保険にも言えることですが、いいことだけではなくデメリットももちろんあります。
メリットとデメリットをしっかりと押さえた上で、どの学資保険がいいか見極めるのが大切です。
この記事が学資保険選びの参考の一つになれば幸いです。


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