JA共済の学資保険「こども共済」の返戻率シュミレーションと特徴をFPが解説

学資保険というと、○○保険会社というイメージはありませんか?

実は、学資保険を扱っているのは保険会社だけではありません。

JA共済の学資保険である「こども共済」も、返戻率が高くておすすめの学資保険なんです。

「え?私の家は農家じゃないし、入れないよね?」と思った方、ご安心ください。

JAは農家でなくても、手続きをすることで誰でも加入できます。

この記事では案外知られていない「こども共済」の魅力について以下の3点をお伝えしていきます。

  • JA「こども共済」の種類と内容
  • 返戻率シミュレーション
  • 「こども共済」のメリットとデメリット

生命保険会社の学資保険と比較しても、トップクラスの返戻率を誇るJAこども共済の魅力をしっかりとお伝えします。

ぜひ、学資保険選びの参考にしてくださいね。

JA共済の「こども共済」に加入する前に知りたいこと

保険相談などを利用された方の多くが「JA共済の保険を案内されたことがない!」と話されます。

CMや広告も大々的にされておらず、認知度はそこまで高くありません。

しかし、返戻率の良さから人気になりつつあります。

商品内容を確認する前に、JA共済とは何なのか、保険会社とどこが違うかを確認しましょう。

そもそもJAって何?


JA=農協のイメージですが、正式名称は「農業協同組合」です。

Japan Agricultural Cooperativesの頭文字を取ってつけられたニックネームです。

JA共済は農家の人しか加入できないイメージがありますが、農家以外の方でも加入できます。

加入する際に、出資金を支払って「准組合員」となる必要があります。

出資金と聞くとイメージはあまりよくありませんが、准組合員をやめるときには返金されます。

決して損になるわけではありません。

仕組みは生活協同組合(通称:生協・COOP)に近いので、農家以外にも開かれていると言えます。

どうして「子ども共済」は保険相談サービスで教えてもらえないの?


JA共済は組織名からわかる通り、保険会社ではありません。

保険会社ではないので、保険相談サービスをしている会社やFPとは提携していないのです。

提携していないということは、相談者にJA共済の商品を勧めて加入したとしても、FPや代理店には手数料が入りません。

つまり、JA共済の学資保険を宣伝しても、FPにとって得にならないんです。

もし、JA共済をおすすめするFPや代理店があれば、顧客利益を考えていて勉強している人と言えるでしょう。

JA共済は破綻した場合の保障がない

生命保険会社の学資保険であれば、万一破綻した場合でも「生命保険契約者保護機構」からの支援があります。

しかし、JA共済は生命保険会社と異なるため支援を受けることができません。

金融機関が破綻した場合のペイオフ制度についても、JA共済は対象外となっています。

JAの組織内で万一の対応策は講じられていますが、生命保険契約者保護機構やペイオフが対象外という点は確認が必要です。

JA「こども共済」3つの種類と違い


こども共済は3種類の保険の総称になっています。

3種類はそれぞれ目的を細分化して以下のようになっています。

  • 教育資金を効率よく準備する「学資応援隊」
  • 小学校・中学校・高校入学時に祝い金を受け取れる「にじ」
  • 子どもの保障が手厚い「えがお」

まず、こども共済の3種類の共通点を確認しましょう。。

学資応援隊・にじ・えがおに共通していること

学資応援隊

こども共済の中で最も貯蓄性にこだわっている商品が、学資応援隊です。

他のこども共済に比べると、子どもの保障の割合が少なく、お祝い金の割合が多くなっています。

大学進学に向けたお金の準備がメインですが、中学校や高校進学時にお祝い金を受け取るタイプも選択可能です。

満期時期を中学卒業、高校卒業、大学卒業から選べ、払込終了のタイミングも選択肢が多く、自分に合ったプランが作りやすいのが特徴です。

学資応援隊の仕組みを図で表すと以下のようになります。

(例)30歳男性が0歳の子どもに共済金額300万円、払込期間18歳で加入する場合

共済金額は、お祝い金として受け取る金額の合計を指します。

(例)の場合では、18歳まで毎月13,833円を保険料として払い込み、18歳から60万円を5年間受け取ることができます。

合計の保険料は2,987,928円、返戻率は約100.4%になります。

保険料の払い込み期間を短くすることで、返戻率を上げることが可能です。

例えば、保険料の払込期間を最も短い12年間にする場合、毎月の保険料は20,013円です。

12年間で支払う保険料は合計で2,881,872円になるので、返戻率は約104.0%に上がります。

返戻率を上げる方法については、後で詳しく説明します。

こども共済「にじ」


「にじ」はお祝い金を受け取りながら、こどもに何かあった場合にも備えることができます。

こどもの死亡保障と、所定の後遺障害に該当した場合の保障を1つの保険でカバーします。

イメージ図はこのようになります。

(例)30歳男性が0歳の子どもに共済金額300万円、共済期間22歳で加入する場合

学資応援隊と同じで、合計300万円をお祝い金として受け取ることが可能です。

受取金額は同じですが、「にじ」の方が入園入学のタイミングでお祝い金を受け取れる一方、18歳以降は満期までお祝い金はありません。

学資応援隊にはない特徴として、育英年金特則を付けるかどうかが選べる点が挙げられます。

育英年金特則とは、契約者に万一のことがあった場合、育英年金を年金形式もしくは一括で受け取ることができる特則です。

また、育英年金を受け取っている場合でも、入学祝金や満期共済金は通常通り受け取ることが可能です。

契約者に万一のことがあった際、その後のライフプランも大きく変わってしまうことが想定されます。

育英年金特則を付加することで、契約者に万一のことがあってもお金の心配が少なくなるため、付加される方も多いです。

育英年金を付ける場合、つけない場合での保険料の差額は次のようになります。

(例)30歳男性が0歳の男児に共済金額300万円、共済期間22歳で加入する場合

育英年金を付けるかどうかで毎月の支払いが約2000円変わるので、加入前に検討しておく必要があります。

また、加入後に育英年金特則を付加することはできません。

契約者が加入している生命保険の内容を踏まえて、必要かどうかを判断することをおすすめします。

こども共済「えがお」


基本的な形は「にじ」と同じですが、「えがお」はこどもの保障部分の金額が違います。

「えがお」の場合は、受け取ることのできる一時金が年齢に応じて増えてきます。

年齢が上がってから万一のことがあった場合、受け取れる金額が大きい方がいいという方は「えがお」がおすすめです。

仕組み図は以下のようになります。

(例)30歳男性が0歳の子どもに共済金額300万円、共済期間22歳で加入する場合

「えがお」も「にじ」と同様に、育英年金を付加するかしないか選択可能です。

保険料を比較すると、次の表のようになります。

(例)30歳男性が0歳の男児に共済金額300万円、共済期間22歳で加入する場合

「えがお」の方がこどもの保障部分が手厚いため、保険料が少し高くなります。

「にじ」と保険料を比較して、どちらにするか決めるのも選択肢の一つです。

学資応援隊の返戻率シミュレーション


こども共済の中でも、返戻率にこだわっているのが学資応援隊です。

通常の場合でも返戻率は100%を上回るのですが、簡単に返戻率を上げる方法があります。

それが、毎月の掛け金の払い方を年払にすることです。

通常であれば、払込期間の短縮が返戻率を上げる方法ですが、学資応援隊の場合は年払にするだけで大幅に返戻率が上がります。

学資応援隊の返戻率を月払と年払で比較!


(例)契約年齢30歳、男児0歳で、共済金額300万円の学資応援隊に加入する場合

表でわかる通り、年払にすることで返戻率が大幅に上がります。

18年間年払で加入する場合と、12年間月払で加入する場合では、18年間年払で契約する方が返戻率はよくなります。

通常であれば、払い込む期間を短くして契約する方が返戻率はよくなるのですが、学資応援隊の場合は、年払にするのがコツです。

JAこども共済のメリットとデメリット

学資応援隊・「にじ」・「えがお」の3種類を紹介しましたが、商品ごと特徴があります。

具体的なメリットとデメリットをそれぞれ紹介していきます。

学資応援隊のメリット


  • 払い込んだ保険料より大きい金額を学資金として受け取ることができる
  • 満期時期を調整することで、大学進学費用以外も確保できる

こども共済の中でも、返戻率に特化しているのが学資応援隊です。

他の保険会社の学資保険と比較しても、引けを取りません。

年払にすることで返戻率がぐっと上がる点が魅力です。

更に、満期時期を変更することで、大学入学でかかる費用以外にも備えることができます。

より、自分に合った学資保険をプランニングすることが可能です。

学資応援隊のデメリット


  • 子どもの保障が確保できない
  • 月払の場合、年払に比べて大きく返戻率が落ちる

学資応援隊は、学費を準備するための積立がメインです。

そのため、子どもが障害状態になった場合の保障や、死亡した場合の保障が備わっていません。

貯蓄と併せて子どもの保障も確保したい方には、学資応援隊はあまりおすすめできません。

また、学資応援隊は月払の場合、あまり返戻率に魅力を感じられません。

月払の場合は、他の学資保険を検討してみるのもいいかもしれません。

「にじ」・「えがお」のメリット


  • 貯蓄だけでなく、子どもの保障も確保できる
  • 子どもが入園・入学のタイミングで入学祝金を受け取ることができる

子どもの保険は、単体で加入するよりも学資保険に付加する方が保険料は安くなります。

「にじ」・「えがお」は子どもに万一のことがあった場合、障害状態になった場合の一時金の保障が付加されています。

他で保障を持ちたくない方には、1つの契約でまとめられるのでおすすめできます。

学資応援隊も満期時期を調整して祝金を受け取るタイミングを調整できますが、「にじ」・「えがお」は3歳の幼稚園入園の時点から受け取ることが可能です。

満期までの間にこまめにお祝い金を受け取りたい方は、「にじ」・「えがお」の方がおすすめです。

「にじ」・「えがお」のデメリット


  • 返戻率が100%を下回る
  • 一時金の保障だけで、入院や通院の保障は確保できない

「にじ」・「えがお」は貯蓄と保障を兼ね備えた保険のため、返戻率は100%以下になってしまいます。

自分が払った金額よりも、大きい金額を受け取りたい方にはあまり向いていないかもしれません。

また、保障が確保できると言っても、障害状態や死亡時の一時金のみになっています。

入院や通院などの保障を希望される方は、他の保険会社が扱っているこども保険か、別口で契約することをおすすめします。

JAこども共済に加入するまでの流れ

はじめで説明した通り、JAのこども共済は通常の学資保険と加入経路が異なります。

ここからは、加入するまでの流れを確認していきます。

資料請求


HPからこども共済のリーフレットは確認できますが、詳細な資料がほしい場合は資料請求をおすすめします。

インターネット窓口からできますが、JA共済相談受付センターで可能な場合もあります。

まずは、ネットで必要事項を入力して資料を取り寄せましょう。

商品によってはネット上でシミュレーションができる場合もありますが、一部のみの対応になっています。

詳しくは次の相談窓口を利用しましょう。

JA共済窓口で相談する

JA共済に加入するには、店頭で相談をする必要があります。

窓口は全国に約8000か所あるため、相談しやすい方も多いのではないかと思います。

JA共済:お近くのJA共済窓口

加入にあたって、JAの准組合員になる必要もあるため、窓口で案内を受けましょう。

JA共済で賢く教育資金を準備しよう

保険会社が保険料の値上げや貯蓄性商品の販売停止をしている中、JA共済の学資応援隊は返戻率にこだわった学資保険になっています。

准組合員にならないと加入できないため、少し手間はかかりますが、最終的には戻ってくるお金のため損というわけではありません。

返戻率を重視する方は学資応援隊を選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

学資保険を検討する上で、JA共済のこども共済も、ぜひ視野に入れて検討してください。

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