学資保険VS貯金!返戻率や特徴を現役FPがシュミレーション2018

学資保険と貯金どっちがいい?貯金と学資保険を比較シミュレーション

「教育資金をどうやって準備する?」

子どもが生まれたら1度は必ず出る話題がこれですよね。

そこで候補に挙がるのが、

  • 学資保険に加入する
  • 定期預金で積み立てる
  • 流動性を確保しながら頑張って貯める

といった感じでしょうか。

どの方法も有効ですし、最終的に目標金額が準備できればOKです。

でもせっかく貯めるなら一番効率的で家庭の事情に合った方法を選びたいもの。

そしてどの方法にもメリットデメリットがありますから、しっかり確認もしたいところですね。

そこで今回は、代表的な4つの教育資金準備方法を実際にシミュレーションして比較してみました!

学資保険について知ろう!

日銀のマイナス金利導入の影響から昔ほど返戻率は良くないのが実状ですが、そうはいっても子どもの教育資金準備の手段としていまなお大人気の学資保険。

まずはこの学資保険について、大まかに知識を入れておきましょう。

学資保険ってどんな保険?

学資保険は主に生命保険会社が取り扱う“教育資金準備のための保険”です。

保険会社ごとに返戻率や受取時期の違いがありますが、基本的な商品内容はほとんど変わりません。

そして学資保険の大きな特徴は保障です。

保険というからには、ただの貯金ではなく保障がついているんですね。

では保障内容を確認していきましょう。

満期保険金


毎月積み立てるお金のことを払込保険料といいます。

この払込保険料をあらかじめ設定した期間払い込んで、最終的に受け取れるお金が満期保険金です。

お祝い金

保険会社ごとの商品内容によって多少の差がありますが、このお祝い金付きプランを選択することもできます。

大学進学準備として18歳時に大きな金額がほしいけれど、中学校や高校へ進学するときにも結構お金がかかりますよね。

そんなときには満期一括受取ではなく、このお祝い金付きプランにしておくことで12歳時・15歳時にもお祝い金として保険金のうちの一定額を先に受け取ることができます。

受取時期は保険会社によって異なります。

保険料払込免除

契約者が親である場合、親が死亡したり高度障害状態になってしまったらその後の保険料は払い込まなくてOKという特約です。

満期保険金やお祝い金はしっかり全額受け取ることができます。

育英年金


契約者が親である場合、親が死亡したり高度障害状態になってしまったら、育英年金を所定の期間毎年受け取れる特約です。

保険会社によってこの育英年金特約が自動でついている場合と、付帯するかどうか選べる場合があります。

育英年金は親の死亡保障ですので、付帯することで学資保険としての貯蓄性は下がります。

入院・手術給付金(医療保険を付加した場合)

子どもが病気やけがで入院や手術をした場合に、入院給付金や手術給付金が受け取れる特約です。

一般的な医療保険ということですね。こちらも育英年金同様、付帯することで学資保険としての貯蓄性は下がります。

学資保険のメリット・デメリット

では次に、先に述べた学資保険の特徴を踏まえながらメリットとデメリットをそれぞれ確認していきましょう。

学資保険のメリット


毎月一定額の保険料を口座から引き落とされるので、計画的に資金準備を進められます。

契約者(保険料を払い込むひと)は生命保険料控除を受けることができるので、節税しながら貯められます。

貯蓄性を最優先させたプランに設定すれば返戻率が良いものが多いので、払い込んだ保険料よりも多く受け取れます。

契約者がもしもの場合にも、保険料払込免除や育英年金の特約が子どもの将来を守ってくれます。

子どもが小さいうちはちょっとしたことで入院になることも。

必要なら医療保険もプラスして備えられるので安心です。

学資保険のデメリット

保険会社は加入者から預かった保険料を運用して返戻金などを確保しているので、一度積み始めたら簡単に引き出せません。

どうしてもまとまったお金が必要になったら途中解約できますが、必ずと言っていいほど元本割れしてしまいます。

貯金は具体的にどんな方法がある?

保険で資金準備をするのではなく、昔ながらの“コツコツ貯める”方法ももちろん有効です。

最終的に必要な時までに目標金額が確保できていればいいわけですから、積み立て方はもちろん自由。

では具体的に、どんな方法があるのか見ていきましょう。

貯めたいお金をどこに置く?


家計のやりくりのためのお金と一緒に、お財布の中で資金準備をするというのは無理がありますよね。

そこで重要になるのが、お金をどこに置いて貯めるか?です。

代表的な方法を5つご紹介します。

タンス預金

金融機関を利用しないで自宅にお金を置いておく方法です。

貯金箱のような感覚で貯められるので、貯まったお金の現物をいつでも手に取って確認できるのがいいところ。

自由度が最も高い貯め方といえます。

デメリットとしては、貯めたお金よりも減ることも増えることもないという点ですね。

銀行の普通預金


三井住友・三菱東京UFJ・りそな・みずほが都市銀行、横浜・千葉・福岡などは地方銀行といいます。

ジャパンネット・セブン・楽天・ソニーなどがインターネット銀行です。

これらの銀行の普通預金口座を利用して、そこにお金を置いておく方法もあります。

銀行に預けているというだけなので預け入れるタイミングも入金額も自由です。

またいつでも引き出し可能なので流動性も確保できます。

デメリットは、利息で得をすることはほぼないというところですね。

利率は2018年4月現在で0.001%です。

銀行の定期預金

上記のような銀行の定期預金に積み立てる方法もあります。

預け始めたら一定期間引き出せないので流動性は制限されますが、普通預金より金利が高いのがいいところです。

預け入れ期間は最短1ヶ月から、最長で10年を取り扱う銀行もあります。

2018年4月現在の都市銀行の金利は預入期間1年で0.01%ですが、金利は各銀行で自由に決めることができることになっていますので、調べてみると良いですね。

ちなみにこの低金利時代の中でもそこそこ有利なのがインターネット銀行です。

ジャパンネット銀行の10年満期の定期預金の利率は0.030%です。

公式HP:ジャパンネット銀行

デメリットとしては、満期前に中途解約すると利子を減らされる点と、定期預金の利子には20.315%の税金(+復興特別所得税)が掛かるという点ですね。

そして満期以降はたいていの場合、元金・利息ともに普通預金に振り替えられるため、普通預金の金利で運用されるようになります。

ゆうちょ銀行の定期貯金


 

公式HP:ゆうちょ銀行

おなじみの郵便局の定期貯金ですね。

1ヶ月~5年の預け入れ期間を設定できます。

満期以降はいつでも引き出し可能です。

長期に設定するほど金利はいいのですが、途中解約すると普通預金より低い金利で計算されるというペナルティーがあります。

2018年4月現在の金利は0.01%です。

ゆうちょ銀行の定額貯金


こちらは郵便局の主力商品です。

使い勝手が良く大人気です。

預け入れから6ヶ月経過したら、いつでも引き出し可能です。

預け入れ期間は最長10年まで設定できます。

預け入れ金額は1000円以上1000円単位で、口数で預け入れることができます。

1口、

  • 1,000円
  • 5,000円
  • 1万円
  • 5万円
  • 10万円
  • 50万円
  • 100万円
  • 300万円

8種類から選びます。

また、1口ごとの払い戻しが可能なので、必要な時に必要な口数だけ解約できて便利です。

金利は3年以上10年まで0.04%です。

実際にやってみよう!18歳までに200万円準備シミュレーション

では実際にお題に従って、学資保険・タンス預金・普通預金・定期預金の4タイプでシミュレーションしてみましょう!

お題

子どもが生まれてから10年間お金を積み立てて、大学進学時の18歳の時に200万円確保するためには、毎月いくら積み立てればいい?

シミュレーション開始!


学資保険


毎月15,900円

返戻率104.8%の商品の場合、払込保険料総額1,908,000円

15,900円×10年(120月)=1,908,000円

⇒18歳満期まで放置する=受取学資金総額2,000,000円達成!

タンス預金

毎月16,667円

16,667円×10年(120月)=2,000,040円

⇒この後は8年間何もせず置いておく=2,000,040円達成!

普通預金

毎月16,665円

16,665円×10年(120月)=1,999,800円

⇒利率0.001%なので10年で99円利息が付く=1,999,899円

⇒この後は8年間何もせず置いておくと160円利息が付く=2,000,059円達成!

定期預金

毎月16,648円

16,648円×10年(120月)=1,997,760円

⇒利率0.030%なので10年定期で利息2,698円が付く=2,000,459円

⇒利息の20.315%(548円)が税金として差し引かれる=1,999,911円

⇒1,999,911円を普通預金口座に8年間置くと約160円利息が付く=2,000,071円達成!

結果発表!


さて、それぞれの毎月の積立額は以下の通りになりました!

注目すべきは表内の「勝手に増えた額」です。

学資保険は他の貯蓄方法に比べてダントツですね。

定期預金については銀行によって金利の設定に差がありますので、もっと高金利なところを選べば「勝手に増えた額」はもう少し多くなりそうです。

しかし、10年満期で預け入れ金額の単位が1円単位からOKという機関は少ないのが現状。

また高金利設定がある機関はクレジット会員であることや、組合員であることなどの条件が厳しい場合が多いといえます。

そしてその条件をすべてクリアして高金利な機関で定期預金を組めたとしても、この結果にあるように学資保険ほどの伸び率は期待できません。

まとめ


学資保険は効率的に教育資金準備ができるということが改めてわかる結果となりましたね。

今回はそれぞれのメリット・デメリットは考慮せず、あくまで単純に10年で積み立てて、18歳の時に200万円確保することだけについてシミュレーションしてみました。

それでも学資保険なら他の準備方法と比べて毎月700円以上お得に資金準備ができます。

たかが700円…。

月々にしたら大した差ではないように感じますが、120月で84,000円です!

これに加えて節税しながら準備できるメリットや、契約者にもしものことがあった場合の保障などの付加価値を考えると、やはり学資保険は優秀な教育資金準備方法といえますよね!

学資保険を検討する際には途中で払い込みができなくなってしまうことがないように、無理のないプランを選ぶようにしましょう。

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