学資保険はいくらがベスト!?平均金額と無理のない金額をFPが解説!2019

学資保険にはいくらかける?平均掛金と妥当な金額をFPがシミュレーション

子どもの教育資金準備に学資保険を活用するのは、とても有効な方法ですね。

学資保険なら計画的に貯められるのはもちろん、途中で親御さんが亡くなってしまったら保険料の払い込みは免除。

もちろん満期金は保証されますから、安心も一緒に備えられるのが魅力です。

でも実際に加入するとなると、金額の目安が気になりますよね。

この記事では、学資保険にみんながいくら掛けていくら準備するのがベストなのかを、実際の数字でシミュレーションしながら確認していきます。

学資保険がいくら必要かシュミレーションする為には教育費がどこでいくら必要かを知ろう

子どもが生まれて大人になるまでには、様々なステージで教育費がかかってきます。

もちろん進路は1つではありませんから、あくまで目安ではありますが、大まかな金額を把握しておくことはとても大切です。

だいたいこのくらい、という数字を頭に入れておくと、多少金額が前後してもなんとか工面できるものです。

では各教育ステージごとに、どのくらい見積もっておけばよいか確認していきましょう。

幼稚園で必要なお金



入園準備:通園バッグ、制服など

小学校(公立の場合)で必要なお金

入学準備:ランドセル、文房具、体操着など

中学校(公立の場合)で必要なお金


入学準備:制服、体操着、文房具など

高校で必要なお金

入学準備:制服、体操着、ジャージなど

学校納入金:入学金を含む卒業までの3年分

大学で必要なお金


入学費用:受験費用、入学しなかった大学への納入金、入学金など

義務教育が終わるまでは月々の金額も比較的安定していると言えますね。

幼稚園時代から通しても30,000~40,000円を見積もっておけばよさそうです。

高校になると、いくら公立に行きたいと思っていても志望校を受験して合格しなくてはなりませんから、私立に通うことも計算に入れておかなければならなくなります。

またその逆もありますよね。

しかし、現在では国や自治体の支援制度がとても充実してきているので、公立と私立では教育費にそれほど大きな差は生まれないようになっています。

世帯収入によって受けられる支援の金額に差はありますが、一般的な収入の世帯ならある程度の援助は受けることができますから、あまり心配はいらないでしょう。

注目したいのは大学進学時ですね。

入学費用だけでもかなり大きなお金が動きます。

さらに自宅外通学をする場合には、賃貸アパートを借りる費用や生活道具一式をそろえる費用などで、初期費用が平均37.5万円ほどかかると言われています。

早いうちからしっかり準備が必要な金額が見えてきましたね。

子どもが産まれてから大学を卒業するまでに必要なお金についてはこちらの記事で詳しく解説をしています。

子どもの教育費用はいくら必要?産まれてから大学卒業までにかかるお金をFPが解説♪

みんなは学資保険料いくらかけてる?


学資保険の満期受取金額や月々の掛け金の平均はいくらなのでしょうか。

リサーチ機関が行ったアンケート調査や、生命保険会社の多くが実施している学資保険に関する独自のアンケート調査をまとめてみると、結果は以下の通りです。

  • 満期受取金として設定する金額は200~300万円が最も多い
  • 月々の払込保険料は1~2万円が最も多い

さて、この数字がなぜ一番人気かというと、じつは理由があります。

順番に解説していきますね。

満期金200~300万円の理由


200~300万円というのは、大学進学時の入学費用と初年度の学費を合計した金額です。

子どもの教育ステージの中で、まとまったお金が一番必要なのがこの大学進学時でしたよね。

学資保険での教育資金準備は、大学進学時を目標にするのがポイントといえます。

ちなみに、2年目から卒業までの学費はどのように準備しているかについても調べてみました。

国公立か私立かによっても違いますし、学部・学科によっても差はありますが、学生自身のアルバイトと親の援助または奨学金制度の利用で学費を捻出している家庭が多いようです。

月々1~2万円かけてる理由


一番大きなまとまったお金が出ると予想される大学進学時に向けた積立はもちろん大事ですが、今現在の教育費も当然必要です。

幼稚園から高校卒業までは子どもひとりにつき3~4万円の教育費が掛かるわけですから、これだけでも家計にはかなりの負担ですよね。

そして子どもの人数が増えれば当然この数字も掛け算です。

そこでありがたいのが児童手当です。

2018年現在では、日本国内に住む0歳から中学校卒業までの子どもたちの養育者を対象に児童手当が支給されますよね。

世帯年収・子どもの年齢・世帯の子どもの人数によって差はありますが、5,000~15,000円がもらえます。

家計の中でやりくりしながら積み立てるには、この児童手当相当額である1~2万円が無理なく実践できる現実的な数字と言えるでしょう。

実際にやってみよう!学資保険200~300万円積み立てシミュレーション


では早速、18歳までに月々の掛け金1~2万円くらいで200~300万円を準備してみましょう。

200万円コース


パターン1:月々10,000円

子どもが生まれてから大学進学時までの18年間でコツコツ積み立てる

10,000円×18年(216月)=2,160,000円

パターン2:月々12,000円

児童手当がもらえる義務教育期間中の15年間で無理なく積み立てる

12,000円×15年(180月)=2,160,000円

パターン3:月々18,000円

医療費補助など公的援助の多い10年間で一気に積み立てる

18,000円×10年(120月)=2,160,000円

300万円コース

パターン1:月々14,000円


子どもが生まれてから大学進学時までの18年間でコツコツ積み立てる

14,000円×18年(216月)=3,024,000円

パターン2:月々17,000円

児童手当がもらえる義務教育期間中の15年間で無理なく積み立てる

17,000円×15年(180月)=3,060,000円

パターン3:月々25,000円

医療費補助など公的援助の多い10年間で一気に積み立てる

25,000円×10年(120月)=3,000,000円

300万円コースのパターン3ではすこし予算オーバーしてしまいましたが、積立目安としては上記のようなイメージになります。

ただし、このシミュレーションはあくまで返戻率を考慮せずに積み立てた場合の計算です。

学資保険の大きな魅力のひとつである返戻率を計算に入れると、もっと月々の負担を減らすことができますね。

そもそも学資保険の返戻率ってなに?

学資保険を選ぶ際によく耳にするのが“返戻率(へんれいりつ)”ですよね。

返戻率とは、支払った保険料総額に対して受け取れる満期金総額の割合のことです。

ちょっと例をあげてみましょう。

上記の例でみると、払込保険料総額が1,200,000円なのに対し満期受取額が1,224,000円なので、24,000円多く受け取れていますよね。

返戻率を計算してみます。

計算式は「受取総額÷払込保険料総額×100」です。

受取総額1,224,000円÷払込保険料総額1,200,000円×100=返戻率102%

この場合の返戻率は102%となります。

返戻率が高ければ高いほど、払い込んだ保険料よりも多く満期金が受け取れるということです。
特徴として、保険料の払込期間がが短ければ短いほど返戻率は高くなります。

同じ金額を積み立てるなら、18年間で払い込むよりも10年間で払い込みを完了させた方がお得ということですね。

学資保険はさまざまな生命保険会社が取り扱っていますが、返戻率は保険会社によって差があります。

学資保険を選ぶときのポイントのひとつに、返戻率も是非重視したいところといえますね。

返戻率が高いおすすめ学資保険は?


返戻率をよくするにはできるだけ短期間で払い込みを終えるのがお得ということがわかりました。

そして少しでも返戻率の高い商品を選べたらラッキーですよね。

学資保険を選ぶポイントはもちろん返戻率だけではありませんが、やはり同じ金額を積むなら少しでも月々の負担が軽い方がありがたい!!

ということで、高い返戻率で人気のおすすめ学資保険を4本ほど紹介しますので、是非参考にしてみてください。

日本生命(ニッセイ学資保険)

公式HP:ニッセイ学資保険

  • 育児相談ホットライン利用可能などのサービスが嬉しい
  • 大きなお金が動くときに便利な“お祝い金あり”と、返戻率の高い”お祝い金なし“のプランから選べる

ニッセイの学資保険についてはこちらの記事で詳しく解説をしています。

ソニー生命の学資保険(3つのプランから選べる!)


公式HP:ソニー生命

  • ダントツの返戻率
  • 受取パターンが豊富
  • ドルでの受け取り可能

ソニー生命の学資保険については下記記事で詳しく解説をしています。

明治安田生命の学資保険(つみたて学資)

公式HP:明治安田生命(つみたて学資)

  • 一括・5年・10年・18年設定の保険会社が多い中、15歳払込満了のコースがある

明治安田生命の学資保険については下記記事で詳しく解説をしています。

フコク生命の学資保険(みらいのつばさ)

公式HP:フコク生命(みらいのつばさ)

  • 他の保険会社とはちょっと違う受取時期設定2パターンから選択できる
  • 兄弟割引がある

フコク生命の学資保険については下記記事で詳しく解説をしています。

学資保険ラボでは学資保険の返戻率ランキングをまとめています。こちらも参考にしてみてください。

では、ここでオマケのシミュレーションをもうひとつやってみたいと思います。

先のシミュレーションの中で、300万円コースのパターン3が5,000円ほど予算オーバーしていましたよね。

このオーバーした5,000円、少しでも減らせたらうれしいところ。

そこで今度は返戻率を計算に加えてもう一度試算してみます。

今回の試算には、2018年4月現在人気No.1のソニー生命の学資保険の返戻率104.8%を使います。

学資保険の保険料を10年間払い込んで18歳時に300万円受け取るには?

3,000,000円÷104.8%≒2,862,000円

2,862,000円÷10年間(120月)=23,850円

なんと先ほどの計算では300万円貯めるのに月々25,000円だったのが、23,850円にまで減らすことができました!

月々1,150円もオトクになるって、ありがたいですよね。

学資保険はいくらかける?まとめ

一番人気の“満期金200~300万円”は大学進学時の初期費用、そして“掛け金1~2万円”は児童手当を掛け金に当て込むという方法からだったんですね!

たしかにこの目標額と掛け金の設定なら無理なく教育資金準備ができそうです。

そして学資保険を選ぶ際のポイントは以下の3つ。

  • 希望どおりの払込期間の設定があるか
  • 満期金受取のタイミングは自分に合ったものがあるか
  • 返戻率はどのくらいか

これらをしっかり確認して選べば、払い込めない掛け金になってしまうこともありませんし、目標金額まで必ず到達します。

返戻率は、払込期間が短いほど高くなるということも覚えておきましょう。

そうは言っても返戻率ばかりを重視して、後々払い込めなくなるような掛け金を設定してしまったのでは元も子もありませんから、“無理のないプラン”が最優先です。

学資保険のメリットを生かして、効率的に教育資金を準備しましょう!

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