学資保険VSこども保険!FPが特徴や返戻率をシュミレーション2018

学資保険とこども保険のどちらもよく耳にしますが、どう違うのかは曖昧な方も多いと思います。

もちろんどちらも子ども向けの保険ではありますが、それぞれ重点を置くポイントが異なります。

この記事では学資保険とこども保険を以下の4点の違いからご説明します。

・貯蓄部分

・保障部分

・保険料払込免除特約

・育英年金

その上で、学資保険とこども保険はそれぞれどんな人におすすめかをお伝えします。

どちらが自分にぴったりか、この記事を参考に考えてみてください。

学資保険とこども保険の違い

学資保険とこども保険、どこが違うかはご存知ですか?

実はどちらも法律などで定められておらず、厳密な基準であるわけではありません。

ただ、一般的には以下の意味合いで使われることが多いです。

学資保険:子どもの教育費の準備が目的

こども保険:子どもの保障が目的

※学資保険の中にも、医療保障をつけられる保険会社もありますし、こども保険という名前で貯蓄性の高い商品を販売している保険会社もあります。

・学資保険

教育費の準備を目的とした保険は、保険料を一定期間積み立てて、払った保険料より大きい金額のお祝い金や満期金を受け取ることができます。

医療保障や死亡保障は付けずに、純粋に積立をすることで、返戻率は100%を上回ります。

・こども保険

一方でこども保険は、医療保障や死亡保障がついている保険が多いです。

積立と保障がセットになっている保険と、保障のみの保険があります。

学資保険とこども保険に厳密な違いはない

上の通り、学資保険とこども保険は厳密に区別をされているわけではありません。

しかし、区別がない状態では説明もしづらいです。

そのため、この記事ではわかりやすく説明するため以下の言葉で説明していきます。

・貯蓄のみの保険を「学資保険」

・貯蓄と保障がセットの保険を「こども保険(貯蓄あり)」

・保障のみの保険を「こども保険(貯蓄なし)」

それぞれの違いを図で表すと以下のようになります。

4つのポイントから見る学資保険とこども保険の違い


ここからは、学資保険とこども保険の違うところを具体的に見ていきます。

上の表で示した、貯蓄、保障、保険料払込免除特約、育英年金の4つのポイントについて、どこが違うのかを解説していきます。

貯蓄部分とは

学資保険、こども保険(貯蓄あり)ともに貯蓄部分があります。

貯蓄がメインの学資保険は、払い込んだ保険料がどれぐらい増えて戻ってくるかを「返戻率」という数値で表しています。

(例)月15,000円の保険料、受取金額350万円、0歳から18歳まで払った場合

合計保険料:15,000円×12か月×18年=3,240,000円

返戻率:3,500,000円÷3,240,000円×100=108.02%

学資保険の場合は通常、返戻率が100%を上回ります。

貯蓄をメインとした保険なので、保障部分がほとんどなく純粋な積立だからです。

しかし、こども保険(貯蓄あり)は保障の保険料も含んでいるため、返戻率は100%より低くなる場合がほとんどです。

ちなみに、貯まったお金を受け取るタイミングは商品によって異なります。

小学校、中学校、高校入学の時期にもお祝い金を受け取れるものから、大学入学までお祝い金を受け取ることができないものまで、様々です。

貯蓄メインで学資保険やこども保険(貯蓄あり)を検討する場合、お祝い金を受け取る時期もポイントになります。

貯蓄性が重視される理由


子どもの保険で貯蓄性が重視される理由の一つに計画的な教育資金の準備が挙げられます。

実際どのぐらいの金額が必要かというと…

・文部科学省『平成28年度子供の学習費調査』:幼稚園から高校まで全て公立だった場合、約540万円が必要

・国立大学に進学する場合:入学金282,000円、授業料が535,800円×4年=2,143,200円の合計2,425,200円

つまり、幼稚園から高校まで公立、大学が国立と一番安いルートで進学できた場合でも800万円近くかかるんです。

ここには習い事や塾の費用が含まれていないので、実際にどのぐらい必要か考えると頭が痛くなります。

大きな金額を準備するには、時間をかけてコツコツとお金を貯めなければなりません。

しかし、現状は銀行に預けてもお金がほとんど増えません。

少ないリスクで教育資金を効率よく準備する方法として、払った保険料より大きな金額を受け取れる学資保険が人気になっています。

子どもの保障とは

子どもの保障に挙げられるものに、医療保障と死亡保障の2点が挙げられます。

医療保障は、入院した際に1日数千円、手術をした際は入院日額の○倍を受け取ることができるものを指します。

大人が加入する医療保険と内容は変わらないことが多いです。

死亡保障は、子どもが死亡した場合に大きな一時金を受け取ることができる保障です。

中には、死亡時だけでなく後遺障害状態になった際にも支払われるタイプもあります。

入院保障、死亡保障の金額は商品によって選べる場合と選べない場合があります。

保障のある保険の注意点


保障つきの場合、お子様の健康状態の診査がある保険会社が多いです。

そのため、出生後の状態によっては加入できないこともあります。

保障部分だけを途中解約できない会社や途中付加できない会社もあるので、選ぶときは慎重に検討する必要があります。

育英年金

育英年金は契約者に万一のことがあった場合、満期まで毎年もしくは一時金で契約時に定められた金額を受け取ることができる特約です。

次で説明する保険料払込免除特約と併せて付加することで、契約者万一後は保険料の払込なしで育英年金とお祝い金を受け取ることができます。

しかし、全ての学資保険とこども保険で育英年金の設定があるわけではありません。

特に学資保険の場合は、育英年金が付加できないことが多いです。

また、育英年金を付加すると保険料は高くなります。

育英年金も一つの保障なので、保険料にプラスされます。

契約者が他で死亡保険をかけていない場合や、必要性を感じる方は検討することをおすすめします。

保険料払込免除特約

学資保険とこども保険(貯蓄あり)は、毎月お金を積み立てて子どもの教育資金を準備することが目的です。

しかし、契約者に万一のことがあった場合、教育費の準備が難しくなります。

学資保険の保険料だけでなく、生活が苦しくなることが予想されます。

そのため、保険料払込免除特約が設定されています。

保険料払込免除特約をつけると、契約者に万一のことがあった際に以後の保険料が免除になります。

保険料が免除になった後も契約は継続できるので、お祝い金や満期金を受け取ることができます。

契約者に万一のことがあった場合も、教育資金の準備へのダメージを減らせるのが保険料払込免除特約です。

保険料払込免除特約の注意点


育英年金を付加する場合は、保険料払込免除特約の付加が必須の保険会社もあります。

また、保険料払込免除特約も特約分の保険料が発生します。

不要な場合は外せる場合もあるので、保険料を比較したい場合は担当の方に聞いてみましょう。

また、こども保険(貯蓄なし)の場合は、取り扱いがない保険会社が多いです。

詳細については保険会社にご確認ください。

注意点

4つのポイントについて説明しましたが、各保険会社によって内容が異なる場合があります。

学資保険、こども保険にかかわらず、保険に加入する場合は注意事項をよく確認してから手続きをしてください。

詳細は担当者やコールセンターに直接問い合わせてから加入しましょう。

学資保険とこども保険のメリットとデメリット

学資保険、こども保険(貯蓄あり)、こども保険(貯蓄なし)はそれぞれメリットとデメリットがあります。

何に必要性を感じているか、重要視しない点はどこかなど、子どもの保険に求めることは人によって異なります。

そのため、商品を比較する前に、自分が子どもの保険に求めていることをはっきりさせる必要があります。

メリットとデメリットを比較することで、自分はどのタイプがいいのかを明確にする参考にしてください。

学資保険のメリット


・計画的にお金を増やすことができる

・払った保険料より多い金額が戻ってくる

学資保険は返戻率が100%を上回るため、教育資金を効率よく準備したい方には最もおすすめできます。

ジュニアNISAなどを使って資産運用をすると、学資保険よりも返戻率を上げられる可能性はあります。

しかし、投資をするので元本割れのリスクも生じます。

毎月コツコツ貯めて、確実に増やしたいという方には、学資保険がおすすめです。

学資保険のデメリット

・医療保障や死亡保障を確保できない

学資保険は同じ契約の中で子どもの保障を確保ができない保険会社が多いです。

子どもの病気やケガに対する保障もほしい場合は、学資保険と別でこども保険(貯蓄なし)に加入する必要があります。

もしくは、こども保険(貯蓄あり)に加入する方がよいかもしれません。

こども保険(貯蓄あり)のメリット

・貯蓄と保障をバランスよく持てる

・契約を1つにまとめて管理できる

1つの契約で教育資金の準備と子どもの保障を持てる点が最大のメリットです。

こども保険(貯蓄あり)の保障部分の保険料は、こども保険(貯蓄なし)よりも安くなることもあります。

何かあった際の問い合わせ先が一つに集約されるので、加入後も安心できると言えます。

こども保険(貯蓄あり)のデメリット


・学資保険より返戻率が落ちる

・年齢と健康状態によっては加入できない場合がある

学資保険に保障部分をプラスしているので、返戻率は100%を下回ります。

自分が払った保険料以上に増えた金額を受け取りたい方にはおすすめできません。

加入年齢が学資保険よりも限定されている保険会社もあります。

2歳までのこともあり、少し大きくなると加入できないことも考えられます。

また、こども保険(貯蓄あり)の場合は子どもの健康状態の告知が必要な場合もあります。

健康状態によっては加入できないこともあるので注意しなければなりません。

こども保険(貯蓄なし)のメリット

・商品によっては成人後も保障を継続して持てる

・保険料がお手頃

子どもの医療保険であっても、終身型の場合は成人後も引き続き契約を続けることができます。

こども保険(貯蓄あり)の場合は積立部分に上乗せする形になるため、満期以降は続けることができません。

子どもの医療保障を一生涯確保できる点は、こども保険(貯蓄なし)のメリットと言えます。

こども保険(貯蓄なし)は保障に対する保険料になるので、安い保険料で加入できます。

もちろん積立はありませんが、手頃な保険料で医療保障などを確保したいかたにはこども保険(貯蓄なし)が向いています。

こども保険(貯蓄なし)のデメリット

・貯蓄機能がない

・健康状態の診査がある

こども保険(貯蓄なし)はその名の通り、貯蓄部分はありません。

そのため、教育資金の準備をすることはできません。

子どもに医療保険をかける場合、こども保険(貯蓄あり)よりも健康状態の診査が厳しい会社もあります。

加入を検討する際は、事前に確認しておくと安心です。

子どもの保険を検討する場合の注意点


実際に子どもの保険に加入する際に注意してほしい点をまとめてお伝えします。

特に注意してもらいたいのが、加入できる期間とお祝い金を受け取る時期・タイミングです。

加入できる期間はいつからか確認する

保険会社や商品によって、加入できる期間が異なります。

子ども向けの保険は、出産予定日の140日前から加入できる出生前加入の制度がある保険会社もあります。

健康状態の告知が必要な商品は、出生後でないと加入できないこともあります。

商品によっていつから加入できるかが違うので、妊娠中の場合は確認した方がよいでしょう。

何歳まで加入できるかを確認する

学資保険の場合は6歳まで加入できる保険会社もありますが、こども保険(保障あり)だと2歳までという保険会社もあります。

加入できる期間を1日でも過ぎてしまうと、契約ができません。

学資保険やこども保険を検討する際は、できるだけ早く検討されることをおすすめします。

生まれてから少し時間が経っている場合は、商品内容だけでなく何歳までか契約可能かを併せて確認しましょう。

お祝い金の受け取り時期を確認しておく

加入時に確認が漏れてしまいがちなのが、お祝い金の受け取りに関することです。

保険会社によって「○歳の誕生日を迎えた次の2月1日」や「○歳」など時期が異なります。

場合によっては、大学入学のために加入したにもかかわらず、お祝い金の受け取り時期が大学入学以降…ということもあり得ます。

お祝い金を受け取りたい時期と、実際の受け取り時期が合っているかの確認は必須です。

お祝い金の受け取り方法を確認しておく


学資保険やこども保険(貯蓄あり)のお祝い金は、時期が来たら口座に振り込まれるわけではありません。

受け取り時期になったら手紙で通知が来て、必要書類と口座情報を提出して振込という保険会社も多いです。

お祝い金を受け取る時期はバタバタする時期と重なることもあるので、加入時に一緒に確認しておくと安心です。

まとめ

学資保険、こども保険(保障あり)、こども保険(保障なし)は全て子どものための保険ですが、目的がそれぞれ異なります。

大学進学に向けた貯蓄が目的の場合は学資保険がおすすめです。

貯蓄以外に入院や手術の保障も欲しい場合は、学資保険+こども保険(保障なし)もしくは、こども保険(保障あり)がニーズに近い形になります。

どういった点を保険でカバーしていきたいのかを考えた上で、各保険会社の商品を見比べてよりぴったりの保険を見つけてください。

この記事が少しでもお役に立てると幸いです。

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